映画『早乙女カナコの場合は』の公開日が3月14日(金)に決定。追加キャストと特報映像も解禁された。
柚木麻子の原作小説『早稲女、女、男』の実写化である同作。男勝りで過剰な自意識ゆえに素直に甘えることができない純粋で不器用な主人公・早乙女カナコと、演劇サークルの先輩・長津田の10年に渡る恋愛模様を中心に、彼女たちと周囲の人々が自分を見つめ直していく姿を描いた恋愛奮闘記となっている。『三月のライオン』や『ストロベリーショートケイクス』などで知られる矢崎仁司が監督を務め、カナコを橋本愛、長津田を中川大志が演じることが明らかになっていた。
追加キャストとして発表されたのは山田杏奈、臼田あさ美、中村蒼の3名。山田は、別の女子大に通うも、カナコや長津田が所属する演劇サークル「チャリングクロス」に入部し、長津田に急接近する本田麻衣子役を演じる。臼田は、内定先の先輩で、厳しさと優しさを兼ね備え、カナコにとって社会人として尊敬する存在の慶野亜依子役。中村は、同じく内定先の先輩でカナコに想いを寄せる吉沢洋一役を務める。情報解禁に際し、3名からのコメントも公開された。
山田杏奈
大学生活という限られた時間の中で自分の在り方を探る麻衣子にヒヤヒヤとさせられたり共感したり。 どうなるか分からなくても、先が見えなくても 好きなように生きていいじゃないか! という覚悟を彼女に教えてもらった気がします。 観終わったあと自分自身を肯定してあげたくなるような、どこか清々しい気分になるような。 楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。臼田あさ美
原作、台本、と読んで、慶野亜依子の話す言葉が聡明であり、逞しく、艶美な様が浮かび、大事にしたいと思いました。現場に入ってからは、慶野亜依子の脆さを受け入れる日々で、カナコの真っ直ぐさに向き合うたびに負けてしまいそうで、重心を低く、踏ん張って演じました。中村蒼
矢崎監督はあまり多くは語らないけれど、確実に頭の中に理想としてある監督が求めている芝居をカメラの前で表現するのはとても難しかった。けれど、OKの声を聞いた時は本当に嬉しかったことを覚えています。
互いの立場や性格に嫉妬し、羨み、何度も傷つきながら成長する登場人物達を応援してあげてほしいです。
解禁された特報映像は、カナコが扉を開けると長津田が満面の笑みを浮かべ、手を泡まみれにしながらシャンパンを開けるシーンからはじまる。前半では、「この男は、バカだ。でもずっと好きな私は、もっとバカだ」というナレーションとともに、カナコと長津田が海辺でホタルイカを一緒に食べる仲睦まじい様子などが映され、後半では、編集者になる夢を追うカナコと、卒業も就職もしない長津田が麻衣子と仲良く食事をする様子など、カナコと長津田がだんだんとすれ違っていく様子が収められたものとなっている。
映画『早乙女カナコの場合は』

橋本愛
中川大志 山田杏奈
根矢涼香 久保田紗友 平井亜門 /吉岡睦雄 草野康太
臼田あさ美
中村蒼
監督:矢崎仁司
原作:柚木麻子『早稲女、女、男』(祥伝社文庫刊)
脚本:朝西真砂 知 愛 音楽:田中拓人
製作:石井紹良 髙橋紀行 宮西克典
プロデュース:中村優子 金 山 企画・プロデューサー:登山里紗 プロデューサー:古賀奏一郎
撮影:石井勲 照明:大坂章夫 音響:弥栄裕樹 美術:高草聡太 装飾:杉崎匠平
編集:目見田健 衣装:篠塚奈美 ヘアメイク:酒井夢月
キャスティング:北田由利子 助監督:古畑耕平 制作担当:福島伸司 宣伝協力:FINOR
製作幹事:murmur KDDI 配給: 日活/KDDI 制作:SS工房 企画協力:祥伝社
2024/日本/DCP/2:1/5.1ch/119min 映倫区分:G
(C)2015 柚木麻子/祥伝社 (C)2024「早乙女カナコの場合は」製作委員会
2025年3⽉14⽇(金)、新宿ピカデリー他全国公開