2024年の「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート30語が発表された。
同賞は「軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その『ことば』に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの」。ノミネート語は自由国民社が毎年刊行している『現代用語の基礎知識』収録の用語をベースに、同社および大賞事務局が選出しており、その中から選考委員会によって「トップテン」および「選考委員特別賞」が選ばれる。
音楽では曲名として2つがノミネート。Creepy Nutsの”Bling-Bang-Bang-Born”、マルチアーティスト・こっちのけんとによる”はいよろこんで”となった。アニメ『マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編』のオープニングテーマとして発表された”Bling-Bang-Bang-Born”は、国内楽曲としてSpotifyで史上最速で1億回再生を突破、米Billboardのグローバルチャート「Global 200」でトップ10入りするなどの世界的ヒットを記録。”はいよろこんで”はアニメーション作家 / アニメーション研究家のかねひさ和哉によるMVも話題となり、YouTubeで1.2億回再生を突破している。
映像作品からは、TBSで1月から3月まで放送されたドラマ『不適切にもほどがある!』の略称「ふてほど」や、8月に1館のみの上映スタートから全国に規模を拡大して話題となっている映画『侍タイムスリッパー』が作品名としてノミネート。台詞などでは、Netflixで配信中のドラマ『地面師たち』の登場人物・後藤(ピエール瀧)による常套句「もうええでしょう」と、連続テレビ小説『虎に翼』の主人公・寅子(伊藤沙莉)が納得できない場面で発する「はて?」が選出された。
そのほかにも、元放送作家の鈴木おさむが著書『仕事の辞め方』で自戒として記した「ソフト老害」、個人開発のゲームとしては異例のヒットを記録した『8番出口』、スポーツや時事問題などから生まれた多くの言葉がノミネート。同賞の「トップテン」および「選考委員特別賞」は12月2日(月)に発表される。
「新語・流行語大賞」(2024)ノミネート一覧(50音順)
・アサイーボウル
・アザラシ幼稚園
・インバウン丼
・裏金問題
・界隈
・カスハラ
・コンビニ富士山
・侍タイムスリッパー
・初老ジャパン
・新紙幣
・新NISA
・ソフト老害
・トクリュウ
・南海トラフ地震臨時情報
・猫ミーム
・はいよろこんで
・8番出口
・はて?
・BeReal
・被団協
・50-50
・ふてほど
・Bling-Bang-Bang-Born
・ブレイキン
・ホワイト案件
・マイナ保険証一本化
・名言が残せなかった
・もうええでしょう
・やばい、かっこよすぎる俺
・令和の米騒動