2024年の「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」の「年間大賞」と「トップテン」が発表。年間大賞は「ふてほど」となった。
同賞は「軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その『ことば』に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの」。ノミネート語は自由国民社が毎年刊行している『現代用語の基礎知識』収録の用語をベースに、同社および大賞事務局が選出しており、その中から選考委員会によって「トップテン」および「年間大賞」が選ばれる。
「年間大賞」となった「ふてほど」は、TBSで1月から3月まで放送されたドラマ『不適切にもほどがある!』の略称。宮藤官九郎が脚本を手がけ、「昭和」の1986年を生きる主人公・小川市郎(阿部サダヲ)が、ひょんなことから「令和」の2024年へタイムスリップしたことで改めて感じる人々とのギャップや共感を描くコメディ作品となっている。作品は放送時点でのXトレンドで1位、第61回ギャラクシー賞でマイベストTV賞第18回グランプリとテレビ部門特別賞を受賞するなどの幅広い反響を呼んでいた。
「トップテン」には、アニメ『マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編』のオープニングテーマとして発表され、世界的ヒットを記録したCreepy Nutsの”Bling-Bang-Bang-Born”、Netflixで配信中のドラマ『地面師たち』の登場人物・後藤(ピエール瀧)による常套句「もうええでしょう」がカルチャーの分野から選出。元来の地理的な範囲を指す意味から展開され、同じものが好きな人同士でつながって楽しむような意味合いとして使われ始めた「界隈」もランクインした。スポーツや時事からは「裏金問題」「初老ジャパン」「新紙幣」「50-50」「ホワイト案件」「名言が残せなかった」がトップテン入りとなった。同賞の特設サイトでは、それぞれの新語・流行語に対する選考委員会からのコメントが掲載されている。
「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」第41回 2024年 授賞語
年間大賞
ふてほど
金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』
トップテン
裏金問題
神戸学院大学法学部教授 上脇博之
界隈
毎日新聞デジタル報道グループ
初老ジャパン
パリオリンピック総合馬術日本代表チーム
新紙幣
埼玉県深谷市
50-50
ロサンゼルス・ドジャース所属 大谷翔平
Bling-Bang-Bang-Born
Creepy Nuts
ホワイト案件
受賞者なし
名言が残せなかった
パリオリンピック金メダリスト 北口榛花
もうええでしょう
Netflix シリーズ「地面師たち」チーム