10月からNHK総合で放送されるアニメ『チ。 ―地球の運動について―』のエンディング曲が、ヨルシカの書き下ろし新曲に決定した。
2022年に完結した魚豊(うおと)の同名漫画を原作とし、最終回掲載時にアニメ化決定がアナウンスされていた同作。15世紀のヨーロッパ某国を舞台に、天文への情熱を捨てられずにいた神童・ラファウが謎めいた学者・フベルトと出会い、宇宙に関する衝撃的な「ある仮説」を自らの命をかけて証明していく内容となっている。制作は『サマーウォーズ』『DEATH NOTE』『葬送のフリーレン』など数多くのアニメ作品を手がけるマッドハウス。主要キャストとして、坂本真綾、津田健次郎、速水奨が出演するほか、オープニング主題歌をサカナクションが担当することが発表されていた。
台本を読みながら制作されたというエンディング曲のタイトルは”アポリア”で、答えのない問いや困惑を意味する哲学の言葉として使われている。ヨルシカのエンディング曲担当決定によせて、原作を「大変好きな漫画」というメンバーのn-bunaからのコメントも発表された。
■ヨルシカ コメント全文■
1.原作・台本を読んだ時の感想
大変好きな漫画です。魚豊さんの漫画にはひゃくえむ。から続く人間的な熱がいつも潜んでいて、それがテーマと結び付いたときに爆発的な面白さが出てきます。チ。は「知る」ことへの熱を具現化したような作品なので、それとヨルシカで今作りたいものの共通項を、台本を読みながら考えました。2.エンディングテーマに込めた想い
アポリアは哲学の言葉で、答えのない問いや、困惑を意味します。知りようのないものを知りたいという心を、アポリアになぞらえながら書きました。
歌詞に出てくる気球は、際限のない知の欲求の喩えです。気球は地表を離れて、段々と高く登っていく。気球の中から下を覗くと、地表にいた時とは違う景色、海が見えて、そこには魚の群れが白く光っている。そういう曲です。
僕の中でのチ。の解釈は「知」です。3.ファンに向けて一言
n-buna(ヨルシカ)
素晴らしい原作の、その映像化に携われたことを光栄に思っています。よろしくお願いします。
「チ。 ―地球の運動について―」
【原作】
魚豊「チ。 ―地球の運動について―」
(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
【キャスト】
ラファウ:坂本真綾
ノヴァク:津田健次郎
フベルト:速水奨
【OP/主題歌】サカナクション
【スタッフ】
アニメーション制作:マッドハウス
©魚豊/小学館/チ。 ―地球の運動について—製作委員会
公式HP:anime-chi.jp
公式X:@chikyu_chi