2月16日(金)に公開される映画『ボーはおそれている』(原題:BEAU IS AFRAID)の特別映像が解禁された。
同作は、『ヘレディタリー/継承』や『ミッドサマー』で知られるアリ・アスター監督が、A24と3度目のタッグを組んで製作したオデッセイスリラー。日常のささいなことでも不安になる怖がりの男・ボーが、突然怪死した母のもとへ駆けつけようとするが、次々と奇妙で予想外の出来事が起こり、「衝撃や恐怖を遥かに凌駕するラスト」が訪れる。
公開された特別映像は、キャラクター開発とこま撮りアニメーションを手がけるスタジオ「ドワーフ」による撮りおろしのこま撮り映像と本編映像が切り替わる内容となっており、アニメーションパートではデフォルメされたボーが荷物を引きながらどこかへ逃げていく様子が描かれている。
映像解禁に際し、監督を務めた小川育からのコメントも公開された。
画⾯に映るもの全てが怪しく疑わしい。ボーが恐れれば恐れるほど笑える。延々と続く恐怖と奇妙が詰まった、とても好きな映画です。ストップモーションは、通常は動かないものを動いているように⾒せる技術ですが、それって本当は奇妙なことだよなー、と常々思っています。そんな奇妙さと「ボーはおそれている」を観た時の『どこへ向かって⾛っているんだ、この映画は!ワァー!』という感覚を映像にしました。
小川育
また、2月7日(水)には「気持ちいい悪夢・壮大な旅」と題された予告映像と、映画を鑑賞した著名人10名によるコメントも公開された。マンガ家・伊藤潤二やシンガーソングライターのコレサワ、俳優の⼭崎紘菜、芸人のゆりやんレトリィバァ、2月9日(金)から12日(月・休)まで開催される公開記念ポップアップ「#ワタシはおそれている展」に参加のアーティスト・とんだ林蘭などが映画から受けた衝撃を語っている。
逢田梨香子(声優)
こんなに展開が読めない映画は初めてで、まるで風邪を引いた時に見る悪夢のようでした。伊藤潤二(マンガ家)
受話器の向こうの母親の反応が怖すぎる。
不安と恐怖と不条理に満ちた、地獄への帰省の物語。
アリ・アスター監督の秀逸なダークコメディの誕生!岸裕真(アーティスト)
わたしは一体なにを恐れているのか、それすらわからないことが一番怖いことなんだな、と思いました。もう一度世界と繋がりなおすための、美しい巡礼の物語です。こがけん(芸人)
なんという恐怖のバリエーション!なんというストレスの解像度の高さよ!
里帰りの道中にこれでもかと降りかかる災難のオンパレード。これはボーへの試練か、罰なのか?シークエンス毎に大胆に様変わりするテイストに翻弄され、ボーの不運っぷりを怖がるべきか笑うべきかも分からず、ボー然としていた初見。
次観るとき、僕は爆笑する気がする。コレサワ(シンガーソングライター)
「人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」という言葉があるけれど、まさにそれだった。ボーが可哀想すぎて面白い。不幸の中に散りばめられているジョークがとても好みだったので、私は結構好き。とんだ林蘭(アーティスト)
主人公の目的やトラウマは明確なのに、色々な境界線が曖昧に感じる映像表現で面白かったです。説明的であり説明的ではなく感じました。不思議な感覚に引き込まれ、観た後もしばらく頭に残ってしまう映画でした。野水伊織(映画感想屋声優)
鍵を閉めたかわからないまま家を出てしまったような感覚だ。
実家に帰るだけの旅路がこんなにも不安なのは何故か?わからない人は幸せなのだろう。
アリ・アスターは、血の繋がりの恐ろしさを描くのが巧すぎる。ホラー映画取締役
世界はこんなにも恐怖に満ち溢れている。そう思わせる悪夢の連続に脳がクラッシュした。浮き彫りになるのは母と息子のトラウマ物語。『ヘレディタリー/継承』からアリ・アスターは家族と恐怖をじっくりコトコト煮込んでる。そしてアリ・アスターとホアキン・フェニックス、混ぜるな危険。山崎紘菜(俳優)
(ファッション雑誌『CLASSY.』の連載企画「着回しDiary」でアリ・アスターと共演)
ボーの恐れがどんどん自分に伝播してきて、飲み込まれてしまいそうになりました。
終始心がざわざわ。全く新しい観劇体験でした。ゆりやんレトリィバァ(芸人)
“ボーはおそれている”って、誰でもおそれるだろという事ばかりが襲いかかってきます! 地獄です! 我々が一度は経験したことのある『最悪すぎて笑っちゃう状況』の最上級の連続です。 ボー観者の私たちも、おそれざるを得ませんッ!
『ボーはおそれている』
公開日:2月16日(金)
監督・脚本:アリ・アスター
出演:ホアキン・フェニックス、
ネイサン・レイン、エイミー・ライアン、パーカー・ポージー、パティ・ルポーン
配給:ハピネットファントム・スタジオ
原題:BEAU IS AFRAID
(C)2023 Mommy Knows Best LLC, UAAP LLC and IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved.
公式HP: happinet-phantom.com/beau/
公式twitter:@beau_movie #ボーはおそれている
配給:ハピネットファントム・スタジオ
|R15+|2023年|アメリカ映画|
『#ワタシはおそれている展』
開催期間:2/9(金)〜 2/12(月・祝) 各日OPEN 13:00 / CLOSE 19:00
開催会場:澁谷藝術(神南)渋谷区神南1-5-19 ハレ神南別館
入場料:無料
参加アーティスト:(ポスター展示)ヒグチユウコ、大島依提亜
(企画展「#ワタシはおそれている」)とんだ林蘭、岸裕真
(参加型展示)会場に訪れたワタシ ※敬称略
コンセプト:未体験の「恐れ」を味わう旅に出よう。薬の飲み合わせも怖い。人混みを歩くのも怖い。隕石が落ちるのも怖い。みんな違ってみんなそれぞれ日々、何かを恐れながら生きている。誰かが感じる恐怖と、わたしが感じる恐怖。
どこが似ていて、どこが違うのか。今までは辿り着けなかった他者との共通点、そして他者との分かり合えなさを可笑しく、そして尊く感じるために、いろんな人の「恐れ」を旅してみよう。