映画『ボーはおそれている』(原題:BEAU IS AFRAID)の公開を記念したポップアップ展『#ワタシはおそれている展』が2月9日(金)から12日(月・祝)まで、東京・渋谷区神南の澁谷藝術で開催される。
2月16日(金)に公開される映画『ボーはおそれている』は、『ヘレディタリー/継承』や『ミッドサマー』で知られるアリ・アスター監督が、A24と3度目のタッグを組んで製作したオデッセイスリラー。日常のささいなことでも不安になる怖がりの男・ボーが、突然怪死した母のもとへ駆けつけようとするが、次々と奇妙で予想外の出来事が起こり、「衝撃や恐怖を遥かに凌駕するラスト」が訪れる。
ポップアップでは、同作の公式ポスターを手がける画家・ヒグチユウコ、グラフィックデザイナー・大島依提亜が、これまでに発表したポスターを展示。アーティストのとんだ林蘭と岸裕真による、「#○○はおそれている」というお題を元に制作したアート作品も展示される。
「恐れ」というネガティブなテーマで作品を作ったことが無かったので、やってみたいと思いました。ニュートラルな印象に「恐れ」を落とし込めたらと思いました。映画「ボーはおそれている」を観ながら「恐れ」とは「安心や退屈」とものすごく近くにあり、表裏一体だと感じました。
とんだ林蘭 (とんだばやし・らん)氏 コメント
ひとつの世界を外から眺める残酷さと可笑しさが、アリ・アスター作品の魅力だと思います。一本の映画世界をきっかけに、知覚できなかった外部の世界へ創造を手招きするこのアリ・アスター映画は、僕を含め多くのファンをブラックホールのように惹き付けてきました。今回、映画とは別のレイヤーで展開するひとつの物語装置と捉えて、この展覧会に参加します。人間とは別のアルゴリズムで思考するAIたちと、特異な華を添えられたらと思います。
今回、AIたちと共に聖母子像を描いた絵画作品を中心に、小規模な演劇的インスタレーションを展示します。宗教画の歴史において何度も描かれてきたモチーフである聖母子像を、私たち人間が築き上げてきた信仰を全く考慮しないAIプログラムたちによって異化・再解釈し、人間社会から自由な信仰と、親子の関係性から離れた母子愛のあり方について考えながら制作しています。
岸裕真 (きし・ゆうま)氏 コメント
さらに、会場では参加型の企画も実施。参加者が映画の世界の中に入り込めるような仕掛けや、SNSでの投稿と連動した展示物で会場内を飾っていくコーナーのほか、劇中と同じシーンのフォトスポットなどが展示される。また、会場となる「澁谷藝術」の併設レストラン「RISTORO神南」ではコラボメニューの展開も予定している。
『#ワタシはおそれている展』
開催期間:2/9(金)〜 2/12(月・祝) 各日OPEN 13:00 / CLOSE 19:00
開催会場:澁谷藝術(神南)渋谷区神南1-5-19 ハレ神南別館
入場料:無料
参加アーティスト:(ポスター展示)ヒグチユウコ、大島依提亜
(企画展「#ワタシはおそれている」)とんだ林蘭、岸裕真
(参加型展示)会場に訪れたワタシ ※敬称略
コンセプト:未体験の「恐れ」を味わう旅に出よう。薬の飲み合わせも怖い。人混みを歩くのも怖い。隕石が落ちるのも怖い。みんな違ってみんなそれぞれ日々、何かを恐れながら生きている。誰かが感じる恐怖と、わたしが感じる恐怖。
どこが似ていて、どこが違うのか。今までは辿り着けなかった他者との共通点、そして他者との分かり合えなさを可笑しく、そして尊く感じるために、いろんな人の「恐れ」を旅してみよう。
『ボーはおそれている』
公開日:2月16日(金)
監督・脚本:アリ・アスター
出演:ホアキン・フェニックス、
ネイサン・レイン、エイミー・ライアン、パーカー・ポージー、パティ・ルポーン
配給:ハピネットファントム・スタジオ
原題:BEAU IS AFRAID
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公式HP: happinet-phantom.com/beau/
公式twitter:@beau_movie #ボーはおそれている
配給:ハピネットファントム・スタジオ
|R15+|2023年|アメリカ映画|