12月22日(金)より公開される映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』より、本編冒頭映像が解禁された。
北米ではA24の配給で大ヒットを記録した同作は、母を亡くした女子高生がSNSで流行りのゲーム「#90秒憑依チャレンジ」に参加し、そのスリルと快感にのめりこんでしまったことから、かつてない事態に発展していくホラー映画。2023年の『サンダンス国際映画祭』で上映され大きな話題を呼び、アリ・アスター、ジョーダン・ピール、サム・ライミ、スティーブン・スピルバーグ、スティーブン・キングなど著名な映画監督から称賛を浴びた。
解禁された本編冒頭映像では、ゲームに必須な呪物の「手」が主人公ミアたちに渡る前に、若者たちが集うパーティーで起きた「惨劇」の様子をワンショットで描いている。
先立って公開された監督やキャストらのインタビューを収めた特別映像では、プロデューサーの一人であるサマンサ・ジェニングスが「ティーンが憑依体験でハイになる。それがゲームやスリル、感情のはけ口になり、その結果心理的に沈んでいってしまう」と映画が描くこのゲームの危険性を述べており、公開された本編冒頭映像は約2分の短いものでありながら、映画が描くものを示唆しているようなインパクトを残すシーンとなっている。
監督を務めたオーストラリア出身の人気双子YouTuber、ダニー&マイケル・フィリッポウ兄弟は「『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は、10代の若者が自分の感情を、どう対処したら良いのか分からず葛藤し、そのはけ口を見つけようとして混乱する姿を真摯に描いています。僕たちがこの作品をデビュー作にしたいと思ったのは、これが現在の僕たちの世界に最も近い物語であり、それを表現したいと思ったからです」と映画のテーマを説明している。
プロデューサーを務めたクリスティーナ・セイトンは「私たちは、この映画のコンセプトに注目したんです。周囲を巻き込むエネルギーに満ちていましたから。ジャンルにぴったり合っていて、同時に今の若者たちの体験に関連したテーマを表現していると思いました。だから一緒に脚本を組み立てようということになり、そこからどんどん展開していったんです」とコメント。旧知の仲だったというフィリッポウ兄弟をサポートをすることになった理由を明かしている。