12月10日(木)より東京・新国立劇場で上演される舞台『ミノタウロスの皿』の全キャストが決定した。
同作では、藤子・F・不二雄が1969年に発表した同名のSF短編漫画『ミノタウロスの皿』を、スズキ拓朗の脚色、振付、演出によって初めて舞台化。食べる側のズン類(牛)と食べられる側のウス(人類)という、地球とは立場が逆転したイノックス星へ宇宙船が不時着したことをきっかけに、自らの常識から抜け出せない人間のジレンマが描かれる。

イノックス星に残された主人公の乗組員役を主演の加藤清史郎が務め、乗組員が出会う少女・ミノア役を内田未来が演じる。そのほか、森田真和、谷山知宏、柏木俊彦、鈴木幸二、小林らら、星初音、美守桃、関口晴らの出演が決定。スズキが主宰するダンスカンパニー「CHAiroiPLIN」のメンバーや、スズキ演出の舞台に出演経験を持つメンバーが集結した。2027年1月10日(日)に開催される富山公演では、1日限りのスペシャルエディションとしてスズキが自ら乗組員役で出演する。
東京公演のチケットは、10月17日(土)10時より一般発売スタート。舞台間近の客席には「こども優先エリア」、子ども同伴の保護者に対しては「保護者割引」が用意されている。
主演・加藤清史郎(乗組員役) コメント
生まれ育ってから今に至るまで、ありとあらゆる形で藤子・F・不二雄先生の作品に触れてきただけでなく、地元にはミュージアムがあったり、SF短編を映像化した作品にも出演した経験があった自分にとって、今回のお話は、藤子・F・不二雄先生とのご縁を感じずにはいられない嬉しい体験でした。
『ミノタウロスの皿』は、本当に人間にとって常にそばにある、”食”が題材になっていて、まさに、老若男女問わず、その作品の真髄について考えることができるものだと思います。まだ何がどうなるか全く想像すらもつきませんが、新国立劇場の小劇場に藤子・F・不二雄先生の世界観を、スズキ拓朗さんの色をふんだんに練り込んだイノックス星として表現できるよう尽力します!
内田未来(ミノア役) コメント
初めて原作を読んだ時、不可思議な世界観に圧倒されると同時に、清々しさのようなものが胸いっぱいに広がりました。私たちの価値観に静かに問いかけてくるようで、読み終えると鼓動が早まっていました。そんな作品の舞台化にミノアとして向き合えることが怖くもあり、嬉しくもあります。
原作ではわずか30ページあまりの作品がどのようにして舞台で奥行きを増していくのか、私自身も心躍らせています。
ずっと憧れでもあった新国立劇場に立てることもすごく光栄です。劇場空間の、そして作品のもつ力をお借りしながら、演出のスズキさんをはじめとする座組の皆様とともにひたむきに取り組んでいきたいです。劇場でお待ちしております。
演出・スズキ拓朗 コメント
上村聡史氏よりこの作品をご提案いただき、正直驚きを隠せませんでした。「ミノタウロスの皿」は、舞台化したいと何度も夢見てきたからです。「子どもの夢と願望はすべての人間の基本」藤子・F・不二雄先生の言葉の力を改めて感じます。絵のキュートさの裏側に浮かび上がる「軽快な恐怖」は、まるで自身の心にナイフを入れるような錯覚を覚えます。主人公を演じる加藤さんの人並外れたグローバルな運動能力は、漫画の枠を飛び越え奇想天外な宇宙へと我々を連れていってくれる事でしょう。ミノア役を演じる内田さんは、私が20年前にこの作品で受けた衝撃をそのまま受け取るはず。真っ直ぐな感性で鋭く物事を見透かす子供のようなミノアに期待。2人の若き才能、そして私の信頼するダンサー達によって、心躍る少し不思議(SF)なエンターテイメントをお贈りいたします。
舞台『ミノタウロスの皿』

【公演日程】2026年12月10日(木)~28日(月)
【会場】新国立劇場 小劇場
【原作】藤子・F・不二雄 【脚色・振付・演出】スズキ拓朗
【出演】加藤清史郎/内田未来/森田真和、谷山知宏、柏木俊彦、鈴木幸二、小林らら、星 初音、美守 桃、関口 晴
【芸術監督】上村聡史(2026年9月就任予定) 【主催】新国立劇場
【一般発売日】2026年10月17日(土)10:00~
【チケット料金(税込)】
A席 おとな(中学生以上) 8,800円/こども(4歳~小学生) 3,300円
B席 おとな(中学生以上) 3,300円/こども(4歳~小学生) 1,650円
Z席(当日)1,980円
本公演には、舞台間近の客席に「こども優先エリア」、お子さま同伴の保護者に対して「保護者割引」がございます。詳細は新国立劇場公式ウェブサイトをご覧ください。
<富山公演>
【公演日程】2027年1月10日(日)
【会場】オーバード・ホール 中ホール
【原作】藤子・F・不二雄 【脚色・振付・演出】スズキ拓朗
【出演】スズキ拓朗/内田未来/森田真和、谷山知宏、柏木俊彦、鈴木幸二、小林らら、星 初音、美守 桃、関口 晴
<ものがたり>
宇宙空間で制御不能に陥った宇宙船。乗組員一名を残しイノックス星に不時着する。
そこには酸素も原始的な文明も存在した。幸い人類もいて、乗組員は手厚い歓迎と看護を受ける。その看護してくれた人類の中に、ミノアという名の少女がいた。乗組員はいつしかミノアに好意を抱き、仲良くなるのだが、実はイノックス星は、地球で云うところの、牛(イノックス星ではズン類と呼ばれている)が支配階級で、人類(イノックス星ではウスと呼ばれている)はその家畜だったのだ。
あらためて支配階級のズン類の歓迎を受ける乗組員。だが、驚くべき事実を告げられる。それは、ミノアは年に一度のミノタウロスの大祭で大皿に乗せられて、ズン類の食用に供される家畜だったという事実。しかも、それはイノックス星では最高の名誉で、そのためにウスは存在しているのだ、と。
やがて、大祭の日がやってくる。乗組員は、ある決意をもって会場に向かう……。


