7月3日(金)より全国公開される『トイ・ストーリー5』の日本版予告が解禁された。
ピクサーを代表する作品といえば、『モンスターズ・インク』(2001年)や『ファインディング・ニモ』(2003年)、あるいは『カーズ』(2006年)といった名作がいくつもあるが、やはり時代の先駆け、スティーブ・ジョブズが私財を投じてアニメ技術の発展に願いを込めたという意味でも『トイ・ストーリー』(1995)は突出しているだろう。
監督のアンドリュー・スタントンはピクサー第1世代でもあることから、世代間の変化も鮮明に描きながら「変わらないもの」と「変わりゆくもの」の共存と、その先にある可能性をテーマとしている。
そして、共同監督を務めるのは、ストーリーボードアーティストを経て同作が長編映画としてはデビューとなるケナ・ハリス。1994年に生まれ、『トイ・ストーリー』と共に育ってきたデジタルネイティブ世代だ。そんな彼が、『トイ・ストーリー5』をどう描くのかにも注目が集まっている。

シリーズ1作目が公開された当時の子どもたちは、今では30代から40代。当時はプレステが発売されたばかりで、以前から「ゲーム」か「おもちゃ」かという議論は子どもの間で繰り広げられてきたものの、なんだかんだで上手く共存してきた。ところが今は、とにかくおもちゃが売れない。『スーパー戦隊』シリーズが一旦終了になってしまった背景にも、おもちゃの売り上げの低迷が大きく関わっている。子どもは誕生日におもちゃではなく、オンラインゲームの課金を求めることも珍しくなくなってきた。

子どもたちの価値観も時代と共に変化し、ずっと共存関係にあったものが、少しずつ揺らいできているのだ。シリーズを通して「おもちゃ」とは何かを多角的に描き続けてきた『トイ・ストーリー』シリーズがそこを捉えたのは、必然ともいえる。
しかも『トイ・ストーリー5』の場合は、もうひとつ深い意味をもたらしている。それは作品の生みの親のひとりともいえるジョブズが手掛けた、スマートフォンやiPadを連想させる電子タブレットと対峙することになるからだ。
偶然なのか、必然なのか……。当時の最先端技術で生み出された、アナログなおもちゃの物語という、逆行したようなテーマが一周回って、メタ的な部分にアクセスしてきたような感覚だ。とはいえ、現代人が着地しきれていないテーマにどう結論づけるのだろうか……。

映画『トイ・ストーリー5』
7月3日(金)全国劇場公開
■監督:アンドリュー・スタントン(「トイ・ストーリー」シリーズ、「ファインディング・ニモ」「ファインディング・ドリー」)
■共同監督:ケナ・ハリス
■製作:リンジー・コリンズ
■全米公開日:6月19日
■原題:Toy Story 5
■日本公開:7月3日
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
■声:唐沢寿明(ウッディ)、所ジョージ(バズ)、日下由美(ジェシー)、佐野勇斗(スマーティー・パンツ)、竜星涼(フォーキー)ほか
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