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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

リトルプレス制作者 / 韓日文芸翻訳者の広岡ジョーキは、好奇心をもとに幅広く活動する

2024.9.28

#BOOK

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

7月2日は、現代魔女の円香さんからのご紹介で、リトルプレス制作者 / 韓日文芸翻訳者の広岡ジョーキさんが登場。バルト三国の温浴文化であるウィスキングの魅力や、韓日文芸翻訳者になったきっかけなどについて伺いました。

サウナについてまとめたZINE『トトノイ人』を刊行

タカノ(MC):広岡さんとは、実は以前お会いしていたんです。

Celeina(MC):そうなんですね。どこでですか?

広岡:タカノさんがライブに出ているのを1度見たことがあります。

タカノ:Frascoというユニットで出ていました。その時にちょっとご挨拶させていただいて、X(旧Twitter)も相互フォローだったんですがすっかり記憶がなくて……でも今蘇りました!  その節はお世話になりました。

広岡:5、6年前ですよね。お久しぶりです。

タカノ:こういった機会でまたお会いできて嬉しいです。昨日現代魔女の円香さんから『サイボーグ魔女宣言』というZINEのお話がありまして、広岡さんもデザインで参加されているんですよね。

広岡:デザインと編集のサポートをまるっとやったという感じです。

タカノ:話によると、とてもマルチに活動されている方だとか?

広岡:最近はマルチと言わずに、気が散っていると言うことにしています。

Celeina:いやいや、そんなことないですよ(笑)。その中でもいくつかお話を伺っていきたいと思うんですけれども、広岡さんが主導してZINEを編集発行されているとのことですが、そのタイトルが『トトノイ人』なんですね。これはサウナを扱ったZINEですか?

広岡:そうです。48ページの文庫本サイズのZINEなんですけど、毎回サウナが好きでたまらない人に1人ずつインタビューをした内容をまとめて、ZINEにしています。

Celeina:タカノさんはまさにサウナが大好きすぎてたまらない人ですね。

タカノ:ぜひインタビューお待ちしております。

広岡:いいですか、ぜひ。このZINEは創刊してからコンスタントに出していて、今はちょうど16号目を作っていて、まもなく出るところです。

フィンランドでサウナだけを巡るツアーに参加

タカノ:広岡さんもサウナはお好きなんですか?

広岡:大好きですね。

Celeina:サウナとの出会いは覚えていらっしゃいますか?

広岡:そもそも私は出身が北陸なんですけど、温浴文化が盛んなところなんです。子供の頃から親に連れられて行ったりとかしていて、大学生になってからも1人で行っていたんですけど、決定的だったのは2019年にフィンランドに行ったことですね。

Celeina:それはサウナ旅ですか?

広岡:そうですね。タナカカツキさんが監修された、フィンエアーで行く、1週間まるまる観光ゼロでサウナだけを巡るツアーに参加しました。前半はルカという地方にあるプライベートなサウナを回って、後半はヘルシンキ市内の都市型サウナを回りましたね。

Celeina:フィンランドのサウナって、日本のサウナとは違いますか?

広岡:最近は結構日本にフィンランドサウナが広がってきていて、ロウリュという、サウナストーンに水をかけられるところが増えてきているんですけど、一昔前までは結構違っていました。やっぱり水蒸気で温めるのがフィンランドのサウナですよね。

Celeina:ロウリュはフロムフィンランドですよね?

広岡:そうです。サウナ自体がフィンランド発祥です。

タカノ:ちょっと待ってください。広岡ジョーキさんの「ジョーキ」って……?

広岡:サウナの蒸気から取っています。

タカノ:すごいですね! 今日着ている服もサウナの絵が描かれていますよね。完全にサウナの方だ。

広岡:SAUNASの服を着てきました。そういうふうにしてきた方がいいかなと思って(笑)。

Celeina:お気遣いありがとうございます、すごく素敵です。話を戻すと、つまり水蒸気で温めるスタイルのサウナがフィンランド式ということですよね。学びになります。

サウナに行くなら「ウィスキング」の体験がおすすめ

タカノ:そして広岡さんおすすめのサウナをお伺いできると嬉しいです。

広岡:どこか特定の施設というよりは、最近はウィスキングというものをおすすめしています。名前からは想像がつかないと思うんですけど、サウナ室内で植物を使ったセラピーみたいなことをやるんです。

Celeina:木の枝を束ねたものを叩きつけるみたいな……?

広岡:そういうイメージがありますよね。植物の枝葉束ねたものをウィスクというんですけど、ウィスクで叩くだけじゃなくて、水蒸気を絡めて上で振ったりするんですよ。それでサラサラと木の音を出したりして。あと、そもそも寝転がる床にたくさんウィスクが敷いてあって、そこに横になって、マイスターと言われる人がスクラブを使ってマッサージをしたり、いろんな施術をしてくれるんです。

Celeina:行きたいです! 都内でもウィスキングを行なっているところはあるんですか?

広岡:色々あると思うんですが、渋谷SAUNASと、神田のSaunaLabがおすすめです。

Celeina:いいことを聞きました。タカノさんはウィスキングを体験したことはありますか?

タカノ:1、2回くらい受けたことがありますね。

Celeina:ウィスキングされると普段のサウナのととのいとは違いますか?

広岡:違いますね。すごくスローというか、じっくり時間をかけて温めたりするんですよ。最後頭に冷たい水をかけたりすると、ピシャーみたいな感じになってととのいます。最近森林浴にもよく行っているんですけど、ウィスキングというのは森を感じることなんですよ。なので、森林セラピーに行った後にウィスキングの施術を受けると、昨日の森の記憶がよみがえるみたいなことが起きたりします。

タカノ:本当にサウナ行きたくなっちゃいますね。他にも地方とかで何かおすすめの変わったサウナとかありますか?

広岡:今はもうないんですけど、私の出身地の近くにウォータースライダーが付いたサウナがありました。サウナ室がちょっと上の方にあって、その隣に水風呂があって、さらにその隣にウォータースライダーの入口が開いているという。

タカノ:すごく面白いですね。

Celeina:そのウォータースライダーはどこに行くんですか?

広岡:1周半くらい滑った後に下のプールに落ちるんです。当然、事故死しないように20度ぐらいのぬるい水風呂があったんですけど。そこではサウナ室に入って水風呂に入った後に、スライダーというのが定番の流れでした。

Celeina:外気浴の代わりにスライダーなんですね。

タカノ:アトラクションみたいで面白いです。

広岡:子供の頃からそのサウナに行っていたので、原体験がサウナ、水風呂、スライダーなんですよね。大人になってから、自分の家が変だったって気がつくみたいな感じで、大人になってから自分の行っていたサウナ施設は変だったって気がつきました。

韓国のインディーズ音楽がきっかけで韓日文芸翻訳者に

Celeina:そして、韓日文芸翻訳者として活動されているということで、韓国語はもともとお話しできたんですか?

広岡:翻訳者としてはまだ駆け出しなんですけど。韓国語はもともとはできなかったですね。

Celeina:いつ頃から勉強されたんですか?

広岡:2017年くらいから勉強し始めました。

Celeina:めっちゃ最近じゃないですか、すごいです。その時はゼロから勉強したんですか?

広岡:学生時代に授業を取っていたりはしたんですけど、ほとんど忘れていたので、2017年から新しく始めたという感じです。

Celeina:韓国語の勉強を始めたきっかけは何だったんでしょうか。

広岡:韓国のインディーズ音楽を掘り始めたのがきっかけです。K-POPよりも少しアンダーグラウンドな、インディーロックとか電子音楽とかその辺りの音楽を掘り始めました。ただ、情報が一次情報しかなかったり、ラジオ番組だと、当時は音声をそのまま翻訳できなかったので、耳で聞いて理解するしかなかったのもあり、勉強し始めました。

タカノ:すごくないですか。

広岡:好奇心があったんです。ラジオ番組を聞き始めたりして、文学作品を紹介するラジオもあるのでそれを聞いていくうちに韓国の本を読み始めました。そこから翻訳スクールに通うようになって、2年前に翻訳の賞を取ってそれでデビューしました。

タカノ:ちょっと待ってください。

Celeina:今「好奇心があったんで」とサラっとお話されましたけど、好奇心だけで賞をもらうところまで突き詰められるのはすごいですよ。

広岡:いや好奇心ですね、やっぱり。

タカノ:広く深くですよね。韓国カルチャーの話も聞きたいんですけど、時間が足りないですね。

Celeina:そうですね、本当に。

タカノ:今日はサウナと翻訳のさわりだけで、次回また翻訳とか他のお話も伺っていきたいです。

Celeina:まずは広岡さんのSNSをチェックしていただいて、少しずつ広岡さんのことを知っていきましょう、皆さん。

広岡:いかに気が散っているかというのがわかると思います。

タカノ:最近はプログラミングもされていますよね。

Celeina:私はまずウィスキングを体験してきます。さあ、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいています。どんな方をご紹介していただけますか?

広岡:写真家の寺沢美遊さんです。

Celeina:仲良くなった経緯は?

広岡:この方はDJや嫁入りランドというラップユニットをやっていて、その辺りの音楽の界隈で知り合いました。あと寺沢さんも韓国のカルチャーが好きで、共通点があるんです。

Celeina:もう要素がいろいろ出てきて楽しみですね。ありがとうございます。明日は写真家の寺沢美遊さんに繋ぎます。今日お迎えしたのは、リトルプレス制作者 / 韓日文芸翻訳者の広岡ジョーキさんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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