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(水平線を聴くと)「俺ってこうなりたかったのかもな」って思う瞬間もあるんです」(吉田)
―先ほど吉田さんは「真っ直ぐにロックンロールをやっているバンドに引け目を感じる」と仰いましたが、それはどういうことなのでしょうか?
吉田:吉田:水平線を聴いていると、なんというか……ロックンロールという表現をする自分たちのことを信じている、疑っていないんだ、っていう感じが凄くするんです。これは完全に僕の妄想なんだけど……。
田嶋:めちゃくちゃ聞きたいです(笑)。
吉田:水平線が歌う「ロックンロール」という言葉には鮮度を感じるんです。例えば“ロールオーヴァー”なんて、めちゃくちゃいい曲だと思う。僕はどっちかというと、「俺、ロックンロール! って叫べないかもしれない」と自分で気づいてから、ズーカラデルというバンドが転がり始めた感覚があって。だから水平線を聴くと「俺ってこうなりたかったのかもな」って思う瞬間もあるんです(笑)。
―水平線の中で「ロックンロール!」と叫ぶエネルギーって、どちらかというと恐らく田嶋さんが担っているものなのかな、と思うんですが。
安東:まさにです(笑)。
田嶋:確かに、ロックンロールを疑ったことはないかもしれない……(笑)。
吉田:やっぱり(笑)。

田嶋:僕にとってロックンロールって、「根拠なく信じられるもの」なんです。そこにある無敵感。他のことが全然ダメでも「ロックンロール!」と言えばなんとかなるっていう魔法みたいなもの。人によってロックンロールの定義は違うと思うけど、僕にとってはそういう言葉なんですよね。
吉田:やっぱり音楽の中にありますよね、無敵なものって。
田嶋:そう思います。
吉田:僕はどうしてもそれを理屈で説明したくなっちゃうところがあるんです。「これはこういう理由で、ロックンロールです」みたいな感じで。