動画配信サービス「U-NEXT」で12月15日(金)より映画『福田村事件』の独占配信が開始された。

同作は、ドキュメンタリー映画『A』『i-新聞記者ドキュメント』などで知られる森達也が監督した初の長編劇映画。1923年の関東大震災から生まれた集団心理により、朝鮮人に間違われた日本人が、日本人により虐殺された実際の事件をテーマに描いている。日本統治下の朝鮮で教師をしていたが心を痛め帰国した主人公・澤田を演じるのは井浦新。その妻・静子を田中麗奈、香川からきた薬の行商を率いる沼部を永山瑛太が演じている。


当初ミニシアターでの公開を予定していた同作は、9月1日(金)の公開から3か月以上経つ現在でも上映が続くロングランヒットを記録。海外でも高く評価され、10月に行われた『第28回釜山国際映画祭』では、コンペティション部門・ニューカレンツ賞(ニューカレンツ部門最優秀作品賞)を受賞した。
映画『福田村事件』の独占配信にともない、U-NEXTが運営するメディア「U-NEXT SQUARE」では、森監督が同作への想いを語る単独インタビューも公開されている。

福田村事件
【配信開始日】2023年12月15日(金)12:00
【価格】990円(税込)/視聴期限:3日間
【視聴ページ】https://video.unext.jp/title/SID0095586
出演:
井浦新、田中麗奈、永山瑛太
東出昌大、コムアイ、木竜麻生、松浦祐也、向里祐香
杉田雷麟、カトウシンスケ、ピエール瀧、水道橋博士
豊原功補、柄本明
監督:森達也
脚本:佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦
©「福田村事件」プロジェクト2023
<ストーリー>
100年の時を超え、遂に、実話に基づいたかつてない日本映画。
1923年9月1日11時58分、関東大地震が発生した。そのわずか5日後の9月6日のこと。
千葉県東葛飾郡福田村に住む自警団を含む100人以上の村人たちにより、利根川沿いで香川から訪れた薬売りの行商団15人の内、幼児や妊婦を含む9人が殺された。行商団は、讃岐弁で話していたことで朝鮮人と疑われ殺害されたのだ。逮捕されたのは自警団員8人。逮捕者は実刑になったものの、大正天皇の死去に関連する恩赦ですぐに釈放された…。これが100年の間、歴史の闇に葬られていた『福田村事件』だ。行き交う情報に惑わされ生存への不安や恐怖に煽られたとき、集団心理は加速し、群衆は暴走する。
これは単なる過去の事件では終われない、今を生きる私たちの物語。