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編集者・小田明志は、高校在学中に雑誌を創刊した経験から書籍の新しい販売の形を探る

2024.10.4

#BOOK

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

7月10日は、The Breakthrough Company GOのクリエイティブディレクターである小林大地さんからの紹介で、編集者の小田明志さんが登場。高校在学中にアートマガジン『LIKTEN』を創刊し、その経験をもとにしたオークションシステム「ハンマーキット」を開発した際のエピソードや、現在企画している新たなオークション企画についてお聞きしました。

高校在学中に雑誌を創刊した経験をもとに、本を売るオークションシステムを立ち上げ

Celeina(MC):まずは、プロフィールをご紹介します。小田さんは、1991年の東京生まれの編集者です。高校在学中に創刊したアートマガジン『LIKTEN』がAmazonの雑誌ベストセラーランキングで2位を獲得し、話題を呼びました。その後、出版社兼編集プロダクション「LIKTEN.LLC」を設立し、雑誌制作、執筆業のほか、様々なメディアや広告、イベントの企画 / 編集を行いつつ、現在は部数限定の書籍を販売することをきっかけに開発したオークションシステム「ハンマーキット」の運営会社代表も務められています。

タカノ(MC):高校在学中に雑誌を創刊されたんですか?

小田:17歳ぐらいの時に初めて本らしきものを作って、本屋さんで売っていました。

タカノ:すごく早いですね。どういう経緯で?

小田:みんながバンドを始めるのと同じ感覚で、家にイラレ(Illustrator)のソフトが入ったMacがあったので、それで作りました。

Celeina:えっ、イラレで作ったんですか?

小田:もともと文章や絵を描くことが好きで、それを配置しただけのものではあるんですけど。

タカノ:すごいですよ。そして、小田さんが代表を務められているオークションシステムも気になります。こちらは、どういうものですか?

小田:大体の本屋さんに置いてある本は、ジャンルにもよりますが、最低でも3000部から5000部売ることを設定されているものがほとんどだと思います。だけど、今は価値観が多様化しているので、紙の本を売ることは本当に大変で、5000部を売れる人は本当にレアなんです。

でも僕の周りには、500人なら集められる人はたくさんいるし、僕自身そういう方に惹かれることが多かったんですよね。そういう方と一緒に仕事をするにはどうしたらいいんだろうと考えた時に、2,000円の本を5000人に売ることは難しくても、500人から平均2万円ぐらいのお金を落としてもらえるシステムができれば、おそらく同じ売り上げが出て、本を作れるんじゃないかと考えました。それが、オークションで本を売るというアイデアのきっかけです。

タカノ:限定的な部数で作って、本の値段をみんなで釣り上げていくみたいな感じですか?

小田:そうですね。例えば、200部の本に300人から入札があったら、201人目以下の方には当然支払いが発生しないですが、上位の200人にはそれぞれの入札金額で本が買えるというシステムになっています。

タカノ:それは書いた方にも還元されると。

小田:はい。基本的にギャランティーは普通の印税と同じようなパーセンテージということも多いんですが、写真集に出てくださるタレントさんには、いわゆる普通の本のやり方で作るよりも、ギャランティーがよかったと言われることが多いですね。

タカノ:小田さんは、ビジネスマンですね。

小田:ビジネスとして回したほうが楽しいと感じるタイプではあるかもしれないです。

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