グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
5月30日は、覆面画家のRockin’Jelly Beanさんからの紹介で、アーティストのKads MIIDAさんが登場。レゲエアートを描くようになったきっかけや、ジャマイカで感じた本場のバイブス、作品づくりにおけるモットーをお聞きしました。
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パンクに勝る破壊力。レゲエに感じた魅力とは
Celeina(MC):Kads MIIDAさんはやはり、レゲエアートの中心的な存在なんじゃないか思っております。
Kads MIIDA:皆さん、自分と言えばレゲエアートと言ってくれますが、色んな絵を描いています。でも自分の中で、レゲエがきっかけになって、絵を描き始めたという部分はありますね。
タカノ(MC):Kads MIIDAさんの作品は、夕日やビーチなどをモチーフにされていて、力強い線と色がカラフルで優しさを感じてすごく素敵です。Kads MIIDAさんがレゲエを好きになったきっかけは何だったんですか?
Kads MIIDA:子供の頃から絵は描いていましたが、中学、高校ぐらいから洋楽に興味を持つようになって、The Beatlesとかのイギリスの音楽を多く聴いていました。1970年代から1980年代にかけてパンクが流行っていたのですが、その流れで、レゲエってリズムは遅いけど強いメッセージがある力強い音楽だと気づき、最初はパンクに勝る破壊力があるというイメージを持っていました。そこで魅力に取りつかれたというか。その時、皆がやっていた音楽の元ネタがレゲエだったりしたし、メッセージ性に惹かれた部分もあります。あとは楽しい、暖かい、踊れるというところも好きです。
Celeina:どういう場でレゲエを聴いていたんですか?
Kads MIIDA:1980年代の日本には、なかなかレコードもなかったんです。そんな時に、自分たちでスピーカーを積んでレコードをかけて、その場をダンスホールにするサウンドシステムというカルチャーがあって、そこに遊びに行くようになりました。あとは、ジャマイカってどんな国だろうと思い、ジャマイカへ行くきっかけにもなったんです。そしてレゲエの音楽がアートにも繋がって、その場で絵を描いてみたいと思って始めたのが、ライブペイントでした。ライブペイントというカルチャーは、昔から日本にあったんですが、レゲエとライブペイントを混ぜてやり始めたのは、 おそらく僕らの世代が最初じゃないかなと思います。