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とにかく笑顔で楽しく描く。アーティスト・Kads MIIDAは作品にバイブスを宿らせる

2024.10.1

#ART

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

5月30日は、覆面画家のRockin’Jelly Beanさんからの紹介で、アーティストのKads MIIDAさんが登場。レゲエアートを描くようになったきっかけや、ジャマイカで感じた本場のバイブス、作品づくりにおけるモットーをお聞きしました。

パンクに勝る破壊力。レゲエに感じた魅力とは

Celeina(MC):Kads MIIDAさんはやはり、レゲエアートの中心的な存在なんじゃないか思っております。

Kads MIIDA:皆さん、自分と言えばレゲエアートと言ってくれますが、色んな絵を描いています。でも自分の中で、レゲエがきっかけになって、絵を描き始めたという部分はありますね。

タカノ(MC):Kads MIIDAさんの作品は、夕日やビーチなどをモチーフにされていて、力強い線と色がカラフルで優しさを感じてすごく素敵です。Kads MIIDAさんがレゲエを好きになったきっかけは何だったんですか?

Kads MIIDA:子供の頃から絵は描いていましたが、中学、高校ぐらいから洋楽に興味を持つようになって、The Beatlesとかのイギリスの音楽を多く聴いていました。1970年代から1980年代にかけてパンクが流行っていたのですが、その流れで、レゲエってリズムは遅いけど強いメッセージがある力強い音楽だと気づき、最初はパンクに勝る破壊力があるというイメージを持っていました。そこで魅力に取りつかれたというか。その時、皆がやっていた音楽の元ネタがレゲエだったりしたし、メッセージ性に惹かれた部分もあります。あとは楽しい、暖かい、踊れるというところも好きです。

Celeina:どういう場でレゲエを聴いていたんですか?

Kads MIIDA:1980年代の日本には、なかなかレコードもなかったんです。そんな時に、自分たちでスピーカーを積んでレコードをかけて、その場をダンスホールにするサウンドシステムというカルチャーがあって、そこに遊びに行くようになりました。あとは、ジャマイカってどんな国だろうと思い、ジャマイカへ行くきっかけにもなったんです。そしてレゲエの音楽がアートにも繋がって、その場で絵を描いてみたいと思って始めたのが、ライブペイントでした。ライブペイントというカルチャーは、昔から日本にあったんですが、レゲエとライブペイントを混ぜてやり始めたのは、 おそらく僕らの世代が最初じゃないかなと思います。

ジャマイカで感じた本場のバイブス

タカノ:ジャマイカではどれくらいの期間を過ごされたのですか?

Kads MIIDA:長くて2ヶ月ぐらいなんですけど、行ったり来たりして、今では4、5回ぐらい行っているかな。

Celeina:実際に行ってみて、どうでしたか?

Kads MIIDA:最高ですよ! レゲエを聴きまくれるし。よくバイブスという言葉を聞きますが、本当にそれが大事な国だと思いました。

Celeina:本場のバイブスなんですね。

Kads MIIDA:そうですね、嘘がつけないみたいな(笑)。

タカノ:そこに住んでいる人と人とのやり取りで、波長が合うかどうかがわかるみたいなところがありそうですね。

Kads MIIDA:そうですね。そういうところで、奇跡が起こったり、出会いがあったりします。

Celeina:Kads MIIDAさんは、そんなジャマイカでのご経験を絵本にされたそうですね。

Kads MIIDA:『イッテミヨージャマイカ』という絵本を作りました。自分がジャマイカに行って体験したことを日本でどう表現するか、ということを描いた絵本です。

Celeina:お子様向けの絵本なんですか?

Kads MIIDA:男親が子どもに読み聞かせしてほしいというイメージで作ったんですよ。言葉がなくても、絵にお父さんが言葉をつけて読む絵本にしたかったんです。

Celeina:それこそバイブスですね。

Kads MIIDA:バイブスです(笑)。

タカノ:読む人によって、内容も変わってくるということですね。

Kads MIIDA:そうです。でも、子どもたちはすごくじっくり読んでくれるんですよね。言葉がない分、絵をずっと見ているんです。そういう絵本を作りたくて作ったんですけど、絶版になっています。

タカノ:再販の予定は無いんですか?

Kads MIIDA:いつか、スポンサーが見つかれば出します。

Celeina:めちゃくちゃ読んでみたい。

タカノ:番組を聴いているお金持ちの方、誰かお願いします。

Kads MIIDA:出版社の方でも大丈夫です(笑)。

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