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『世界と私のAtoZ』の著者・竹田ダニエルが築き上げる、新しいエッセイの形

2024.9.23

#BOOK

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

7月22日はZ世代ライターでJ-WAVEのポッドキャスト『OKOTOBADESUGA』のナビゲーターでもある、竹田ダニエルさんが登場。独特のエッセイのスタイルや、最近触れた新しいエンタメについて伺いました。

カジュアルな論文のような、新しいエッセイの形

タカノ(MC):元気ですか?

竹田:タカノさん、お久しぶりですよ。

Celeina(MC):いつ頃からのお知り合いなんですか?

竹田:多分2019年ですね。自分がまだ大学生で、タカノ君が前職のときで。

Celeina:どんな繋がりなんですか?

タカノ:ダニエルからDMをもらったんだっけ?

竹田:多分そう。リスナーの皆さんに熱弁させていただきたいんですけど、タカノ君は日本のトップ3くらいに面白い人だと思うんですよ。Twitterですごく変なことを投稿しているんだけど、全部面白くて。しかも音楽もめっちゃ良かったから、ぜひ会いたいって言って初めて会ったんです。

タカノ:懐かしい。僕がやっているFrascoというユニットと、エンジニア、そしてダニエルさんで食事をして、そこからの繋がりで。でも最近はあまりお話しできなかったから、嬉しいね。

以前からの知り合いだけどじっくり話す機会もなかったので、竹田ダニエルさんに聞きたいことを伺う時間にしたいなと思っています。まずは文芸誌『群像』での連載を書籍化した『世界と私のAtoZ』がベストセラーじゃないですか。

竹田:ありがとうございます。

タカノ:読みましたよ。めちゃくちゃ面白かった。そして去年発売された『#Z世代的価値観』も話題となっていて。こちらも読んでいます。アメリカのZ世代の今を知ることができるのはもちろんなんだけれども、カジュアルな論文を読んでいるみたいでした。

竹田:さすがシンヤ君ですね。自分のバックグラウンドが理系なもので、日本語で文章を書くのが論文でしかなかったんですよ。なので、おのずとリサーチに基づいた文章になりがちということがコンプレックスでもあったんですけど、それも新しいエッセイの形でいいよって言われたので、ありがたくやらせてもらっています。

タカノ:だからああいう形なんだ。参考文献とかすごくて。

Celeina:本当だ。1ページ使っていますね。

タカノ:しっかりと情報を調べた上で、アウトプットしているところがさすがだなと思いますね。ちょっと聞いて欲しいんだけど、俺も最近小説を書いているんですよ。

竹田:なんでもできるよね。

タカノ:できてないのよ。言葉の壁にぶち当たりまくって。どうしてそんなに文章を書けるのか知りたくて。

竹田:でも小説とエッセイは全然違うじゃん。小説は自分で無から有を生み出さなきゃいけないじゃん。エッセイって社会で起きていることを自分がこう見ているよ、ということを書いているから、小説の方が難しいと思う。

タカノ:でも情報をリサーチするところから始まるから、エッセイも難しさがあると思うけどね。

竹田:実際どういうふうに書いているかというと、10分に1回くらいはちいかわみたいな変な声を発していますね。

タカノ:どういうこと?(笑)

竹田:猫ミームの、頭を抱えている猫の鳴き声みたいな感じで(笑)。アウトプットはしているけど、それまでの過程で大変な思いがありますよ。小説は楽しみにしているんだけど、どうして書きたいと思ったのか気になります。

タカノ:それはまた今度、メッセージを送らせてください。

竹田:楽しみにしています。

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