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Z世代の川柳作家・暮田真名は、日常に潜む違和感のある言葉を見つけて現代川柳にする

2024.9.10

#BOOK

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

6月4日は、ネオ竹の子族こと「ケケノコ族」のリーダーで、占いと整体をかけあわせたサロン「まじ軽」を運営しているフニラさんからの紹介で、川柳人の暮田真名さんが登場。川柳との出会いや、主催する句会についてのほか、川柳のアイディアを書き溜めているというスマホのメモについても伺いました。

川柳は考える余白のある芸術

タカノ(MC):川柳人という呼び方なんですね。

暮田:はい。ちょっと宇宙人みたいですけど。

Celeina(MC):今回、暮田さんを番組にお迎えするということで、「GRAND MARQUEE川柳」を募集していました。

暮田:拝見しました。タカノさんの川柳が経験者かと思うぐらいお上手でした。

タカノ:本当ですか! 嬉しいです。

Celeina:暮田さんは現代川柳を作られていますが、現代川柳とはどういうものですか?

暮田:分かりやすく言うと、私は普通の川柳よりもヘンテコなものを書いています。私の作品をご紹介させていただくのが早いかなと思いまして、例えば『ふりょの星』という作品集に「OD寿司」という連作があります。寿司という言葉を入れた川柳が25個ぐらい並んでいる作品で、今日はそこから3作を紹介させていただきます。
「良い寿司は関節がよく曲がるんだ」
「寿司。それは飼い慣らされたアルマジロ」
「寿司だから寂しくないよ。」「本当に?」
以上です。

Celeina:考える余白があって、読んでいてすごく楽しいです。

タカノ:「飼い慣らされたアルマジロ」ってどういうことなんだろう、と思わせる言葉のチョイスが素敵です。最後にアルマジロという単語がポンと入ることによって、一気にインパクトが出て、記憶に残りますね。

暮田:もともと、川柳は耳で聞くという文化が強いんです。私は最初の頃、文字から書き始めたので、インパクトと言っていただけてすごく嬉しいです。

Celeina:川柳って耳で聞くものだったんですね。

暮田:はい。川柳には句会というものがあって、偉い先生が生徒たちの句を読んで、会場に集まった人たちが「おお!」となるみたいな。

タカノ:ちなみに川柳の評価基準はどうやって決まっているんですか?

暮田:感じるものがあるかどうかですね。

タカノ:なるほど。じゃあ明確なロジックがあるわけではないんですね。

暮田:そうですね。川柳は規模が小さく、まだ賞もそんなにないので、各々のバイブスでやっている感じです。

Celeina:芸術ということですね。アートのように、それぞれが思ったものを受け取ってほしいっていうことですね。

タカノ:全部が作品として正解なんですね。

暮田:「俺が思う川柳はこれだ!」みたいな感じで、皆やっていると思います。

タカノ:すごく面白いです。本当に言葉が豊かで、想像がかきたてられますね。

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