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株式会社「鬼」の金沢康行、ノリでつけた社名とノリを許さない仕事

2023.10.20

#ART

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

8月29日はデザイナーのARUMANAさんからの紹介で、カメラマンで株式会社「鬼」の代表取締役、金沢康行さんが登場。インパクトのある社名の由来だけでなく、パソコン音楽クラブやヤバイTシャツ屋さんのMVから漫画やゲームとのコラボアパレルまで手がける幅広い活動内容、影響を受け続けるアニメについて伺いました。

ノリで作った会社とノリで決めた社名

タカノ(MC):ARUMANAさんが金沢さんを「ビッグダディ」と言ってましたけど。

金沢:「どこが?」っていう感じですね。何を言ってるんだか(笑)。

タカノ:ARUMANAさんとしては頼りがいのある存在みたいで。

金沢:いや、あの人に頼る人がいないだけです(笑)。

タカノ:ARUMANAさんとの付き合いは長いんですか?

金沢:5〜6年くらいかなと思います。深く掘りすぎると正体に近づいてしまうので。

タカノ:そこはミステリアスなままで。

Celeina(MC):まずはプロフィールをご紹介させていただきます。金沢康行さんは1986年、奈良県生まれでございます。大阪芸術大学卒業後、関西でフリーランスに。そして2014年に上京され、株式会社「鬼」を設立されております。この社名ですよ(笑)。

タカノ:昨日から気になっていて、鬼はどんな会社なんですか?

金沢:広告写真とかを撮る会社です。

Celeina:社名はなぜ「鬼」なんですか?

金沢:掘っても何も出てこないくらいのノリなんですよね。何も考えていないです。友達の会社がエイプリルフールのネタ用に取っていたドメインが余っているからあげると言われて。

Celeina:嘘でしょ(笑)。「oni.com」ということですか?

金沢:英語表で「デーモンピクチャーズ」という名前なんですけど、それとは別に「oni-inc」というドメインを持っていて。

タカノ:残り物には鬼があった。

金沢:そうですね(笑)。

タカノ:でも挨拶をするときにインパクトがあっていいですよね。金沢さんが挨拶をするときは「鬼の金沢です」と言うんですか?

金沢:そうです。他の人が僕を紹介するときもそうなんですよ。

タカノ:めちゃくちゃ良くないですか?

金沢:大変な話です(笑)。

Celeina:羨ましいですよ。

タカノ:忘れないからね。

金沢:僕が忘れていることの方が多いので大変なんですよ(笑)。

タカノ:会社名が「鬼」だったって(笑)。

Celeina:そんな株式会社「鬼」ですけど、大学のお友達同士で起業されたそうですが。

金沢:仕事を辞めたい限界のやつらが集まって、最後に一旗揚げるかっていうノリだけで作った会社で。だからここもストーリーがないんです。みんなが同じタイミングで仕事を辞めちゃっただけなので。

タカノ:それも運命的なタイミングですけどね。

金沢:カッコよく言ったらそうなんですけど、みんな麻雀仲間なので、本当に駄目なやつの集まり感がすごくて。

Celeina:いやいや。麻雀って結構頭使いますよね。

タカノ:そう。頭が良い人が多いですよ。

金沢:いや、頭もそんなに良くないです(笑)。

Celeina:本人が鬼だ(笑)。

タカノ:そんな金沢さんは代表取締役ということですが、具体的にはどういうことをされているんですか?

金沢:社名を作って、会計作業とかもあるので、代表取締役という名前ですけど、実際にはカメラマンですね。

タカノ:それは一緒に起業した4人全員が?

金沢:2人辞めました。

Celeina:それぞれの道に進まれたと。

金沢:それぞれの道に行ってくれたので大丈夫です。連絡も取り合っていて、昨日も電話をしました。

Celeina:今も聞いてくれているかもしれない?

金沢:それはわからないです。何も言ってないので(笑)。

自分を信じずノリを捨てる

Celeina:お仕事をされているときに、自分の感覚を信じないということを心がけていらっしゃると聞きました。

金沢:今の話でもわかるように結構ネガティブ思考なので。写真は理論の積み重ねなので、最後のひと振りだけ感覚で、それ以外は理論を積み重ねていくぞっていうスタンスでやっているんですよ。

タカノ:会社名とかはノリで決めちゃうのに。

金沢:そこを適当にしちゃったから、ちゃんとやる部分はちゃんとやろうっていう感じです。ノリでやるところは名前だけにしたんですよね。

タカノ:そのギャップがカッコいいですね。でも手を抜くところが会社名っていうのは面白いですけど(笑)。

金沢:本当になんでもよかったんですよ(笑)。

タカノ:その自分の感覚を信じないようにするっていうことも、クリエイターやアーティストにとって大事じゃないですか。

Celeina:客観視することは必要なことかもしれないですよね。

金沢:そういうこともあって、感覚よりも理論や構造をベースにして考えていきたいなと常に思っています。

Celeina:これが代表取締役ですよ。起業家、経営者っぽさを感じます。

タカノ:確かに。

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