『恋せぬふたり』(NHK)で第40回向田邦子賞を受賞した脚本家・吉田恵里香が、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)以降初めて手掛けるドラマ『もうパパ!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)。
動画配信が当たり前になった世の中で、ありそうでなかった「親子チャンネル」の配信者を描いた令和のヒューマンファミリードラマで、子役出身の原菜乃華が地上波ゴールデンプライムタイム(19時から23時)連続ドラマで初めて主演を務めている。
『やまとなでしこ』『恋ノチカラ』(共にフジテレビ系)でも共演した堤真一と矢田亜希子の夫婦役での再共演や、M!LK塩﨑太智の人気配信者役も評判となっている本作について、ドラマ・映画レビュアーのuriがレビューする。
※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。
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『虎に翼』吉田恵里香による「家族」をめぐる物語

「家族であり続けること」は、どうしてこんなにも難しいのだろう。
フィクションの世界で、多様な家族のあり方に触れるたび、いつもそんな思いに行き着いてしまう。理想的に見える家庭にも単純な言葉では割り切れない事情や、複雑な関係性が潜んでいることがある。そして、ひとつとして同じ形はない。だからこそ、私たちは今も「家族」をめぐる物語に惹きつけられるのかもしれない。
『恋せぬふたり』『虎に翼』などを手掛けた吉田恵里香による完全オリジナル脚本で、原菜乃華が主演を務めるドラマ『もうパパ!』。本作もまた、そんな親子の複雑な関係性に切り込んだ作品である。動画配信でバズったことをきっかけに、「家族の幸せな日常」で再生数を稼ぐ父親と、その父親に振り回されながらも本音が言えない娘の、リアルな衝突と再生を描いていく。