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国内外フェスで猛威を振るう板歯目インタビュー ライブに飢えた剥き出しの初期衝動

2026.4.28

板歯目

#PR #MUSIC

空腹の野犬をスーパーマーケットに放ったようなライブだ。東京を拠点に活動する2ピースバンド・板歯目は、自らの飢えを満面の笑みで満たすように大音量を繰り出す。

「ばんしもく」と読むこのバンド。千乂詞音(ちがしおん)と庵原大和(いおはらやまと)、現在22歳の2人は高校の軽音楽部で出会い、そのワイルドなロックサウンドを磨いてきた。

テキサス州オースティンで開催されている『SXSW』やカナダでのツアーも完遂し、ライブジャンキーなバンドの名はますます拡散されている。口ずさみやすいメロディとソリッドなアンサンブル、そして何よりその強烈なキャラクターについて、3月に開催された『exPoP!!!!! Vol.182』での衝撃を引きずりながら根掘り葉掘り訊いた。

「ウリャー!」で通じ合う。ルーツの違う2人が共鳴する「内部爆発」

─3月に出演された『exPoP!!!!!』はいかがでしたか?

庵原:Spotify O-nestが初めてだったので面白かったですし、ผ้าอ้อม99999とか錯乱前戦とか知ってるバンドとも共演しつつ、知らないバンドとも出会えて楽しかったです。

千乂:そう、異種格闘技戦だったね(笑)。他のバンドのライブも含めて、めっちゃ最高でした。

─板歯目のライブは激しさもありつつ、MCはどこかゆるくて、初見のお客さんもグッと心を掴まれたのではないかと。

千乂:何を喋ればいいのか、自分でもよくわかんないんですよね。だから全くMCをしなかった時期もあったんですけど、それだと来てくれてる人に怖い印象を与えちゃうんじゃないかと。そのイメージを保つために喋らないのも嫌なので、最近はMCの時間を作ってます。みんなと仲良くなりたいんで……。

─イメージ戦略として怖い印象のままライブを進めるバンドもいるじゃないですか。

千乂:いますねぇ。本当に怖いバンドを小さい頃にいっぱい観てきたんですよ、なので自分のバンドでは逆にそういうことはしたくないんです。楽屋で喧嘩したり、マイクスタンドを投げてきたり、そういうのは嫌というか。極力怖くない人間だと思われたい。

板歯目(ばんしもく)
東京で結成された千乂詞音(Vo. / Gt.)、庵原大和(Dr.)による2ピースロックバンド。昔の爬虫類の名前をバンド名に冠し、衝動とロマンティシズムが混ざり合った、シュールで鋭利な歌詞が特徴。『SUMMER SONIC』、『ARABAKI ROCK FEST.25』、『MONSTER baSH』、『イナズマロック フェス』、『ムロフェス』など大型フェスにも出演。2026年にはアメリカ・テキサス州オースティンで開催された『SXSW 2026』に出演し、海外でも注目を集めている

─千乂さんはどんなライブハウスに通っていたんですか?

千乂:横須賀のかぼちゃ屋とか下北沢の屋根裏、あとは新大久保のEARTHDOMですね。たまにLIQUIDROOMとかのちょっと大きいハコにも行く、みたいな。

─中高生の頃ですか?

千乂:いや、もっと小さい頃ですね。だいたい0から5歳の間で……。

─え、そんな幼少期に。

千乂:そう、親に連れられて。人生であの頃が一番ライブハウスに通ってたと思います。2歳くらいの時に音がデカすぎて泣き叫んでた記憶があるんですよ。ライブハウスにいる人の顔も怖いし、身体もタトゥーだらけだし、喧嘩して最後はマイク投げて帰るし……とにかく今ではあり得ないくらいの音量も出てて、2歳にはそれが限界だった(笑)。

─ある意味で英才教育ですよね。

千乂:確かに、家では何かしらの音楽がずっと流れていたかも。

千乂詞音(ちが しおん)

─庵原さんは高校の軽音楽部で千乂さんと出会った時、その知識量や経験に圧倒されることはなかったんですか?

庵原:なかったですけど、代わりに「変なやついるな」とは思ってて。

─(笑)。

千乂:高校生の頃はあんまり喋ってなくて、お互いの好きなものもほぼ知らなかったんですよね。

─庵原さんは当時どんな音楽を聴いていたんですか?

庵原:星野源が好きでした。UNISON SQUARE GARDENとかネクライトーキーみたいなバンドも、軽音楽部に入る前から聴くようになっていて。

ただ、その前はバンドを全然知らなくて。そもそも、中学生の時にやりたいことがなくて、姉に合わせて吹奏楽部に入ったのがきっかけでいろいろ聴くようになったので、音楽に触れたのが千乂さんよりも最近なんですよね。

庵原大和(いおはら やまと)

─逆に最近聴いたもので印象的だったものってあります?

庵原:DYGLがカッコよかったですね。あとドラえもんの“ハッピー☆ラッキー・バースデー!”って曲、これめっちゃ良くて。

─あ、それが今回のEP『なんてHAPPY LUCKY』っていうタイトルの元ネタ?

庵原:え、関係ないです……でも本当だ、確かにそうかも!

千乂:アハハハハッ(笑)。

─(笑)。ジャンルはバラバラですが、庵原さんの中で共通しているポイントはあるんですか?

庵原:んー、何というか……内部爆発してる音楽が好きなんです。曲調とかじゃなくて、「ウリャー!」って感じのやつ。

千乂:なんとなくわかるかも。大和ってこだわって聴いてるわけじゃないけど、そのバンドが持っている内側の力が外に溢れ出ちゃったみたいな瞬間が好きなんだなとは思う。

─その内部爆発してる感覚は共有できているんですね。

千乂:2人で話し合うことはそんなにないんですけど、一緒にいる時間は長いので、大和が何かしらのオノマトペを発した時になんとなく言いたいことはわかったりしますね。私が好きに解釈している場合も全然あると思うんですけど。

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