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まだまだ語りたい2026年冬ドラマ。『冬のさ春のね』後半の展開、反町隆史の魅力

2026.3.31

#MOVIE

『冬のなんかさ、春のなんかね』後半の予想を超えてきた意外な展開、歳を重ねた反町隆史が『ラムネモンキー』で魅せた新たな魅力、沖田修一や今泉力哉がドラマに持ち込んだ新しい風……

2026年冬ドラマのまだまだ言い足りないあれこれを、ドラマレビュー記事を執筆する3人のライター=藤原奈緒、明日菜子、北村有と、ドラマレビュー記事の編集を手がけるオレンジいわさきが、ワイワイと語り合う座談会・前編。

※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。

『冬のさ春のね』のどんでん返しにやられた!

明日菜子:前回の座談会で皆さんに、『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系)の文菜(杉咲花)とゆきお(成田凌)はどうなると思うか聞いたんですが、第9話でどんでん返しがありましたよね。やられたなと思いました。皆さんは率直にどうでしたか?

北村:衝撃でした。文菜とゆきおが、椅子をそれぞれ買っていたので、それが届く時期には2人はお別れしているんじゃないかという勝手な予想をしたんですけど、それを上回る展開をぶつけられて、戸惑ってます。ゆきおを信頼していたからこその予想だったのに(笑)。

明日菜子:ゆきおと紗枝(久保史緒里)の関係も、紗枝から一方的な感じなのかなと思っていたので衝撃でした(笑)。でも、藤原さんも前回、紗枝が文菜とゆきおの間に入ってくるんじゃないかって言っていましたよね。

藤原:第6話で、ゆきおの美容室で文菜とゆきおが話してた時、会話に紗枝が入ってきたシーンがありましたよね。店の向かいの建物の水色の壁を文菜が可愛いって言ったことに対して、ゆきおは「さすがだ」って返すんですけど、紗枝が「私はずっと可愛いなって思ってましたよ」みたいなことを言っていて。これは、2人の特別な会話を盛り下げようとしてるな、多分、ゆきおのことを好きだろうなと思っていたので、叶わないだろうと思いながら意地悪をしている紗枝の感じが可愛いと思って見ていました。

明日菜子:ゆきおは常々「ビューネくん」(※)みたいな彼氏だと思っていたんです。それが、紗枝も「私はゆきおさんが幸せだったら良いんです」と、ゆきおの辛さをすべて受け止めるけど、自分はいい……みたいなことを言ってたじゃないですか。まさかのここでゆきおのビューネくん候補も現れるという(笑)。彼女の造形もニュータイプだなって思いましたね。

※ビューネくん:薬用プレローション「薬用ビューネ」のCMキャラクター。過去に、松田翔太、竹内涼真などが演じている。

藤原:ゆきおが文菜に手編みのマフラーを作って欲しいって言いますよね。ゆきおって基本的に優しくて、文菜の自由を尊重したい人だと思うので、そういう人が手編みのマフラーを作らせようとするのは意外でした。紗枝が、文菜とゆきおが買った椅子に座るのもそうですけど、どうにもならない中で「せめて、こっちを見て」みたいに悪あがきをするところが、ゆきおと紗枝は似ているなと思いますね。

明日菜子:第7話で「手紙は、その時間をかけて書いてくれている温かさがある」という話をしてたんですが、マフラーはさらに時間がかかるじゃないですか。より一層思いを募らせるアイテムなので、マフラーを編んでいる文菜が、まるで贖罪のように見えました(笑)。

オレンジ:贖罪(笑)。話は尽きないですが、『冬のなんかさ、春のなんかね』の話はこれぐらいにして、藤原さん、他のドラマについてはいかがでしょう。

郷愁だけで終わらなかった『ラムネモンキー』の「2026年っぽさ」

藤原:『ラムネモンキー』(フジテレビ系)も終盤、すごかったですね。主人公たちが歩んできた道の根っこが腐っていたことに気付く話で。町の人たちや主人公たちの親も気づかぬうちに悪い方に加担していて、その恩恵を受けて主人公たちの道が開かれていて、今があるという。郷愁のドラマなので、普通なら「あの頃は幸せだった」的なの展開になりそうなところを、そこが違うのが面白かったですね。

明日菜子:まさに2026年のドラマだなぁと思いました。綺麗なものの下にドロドロしたものが埋まっているけど、それを直視してしまうとしんどくなってしまうから、みんな知らないふりして生きている。最終回直前の回にはグッときましたね。

オレンジ:最終回の直前に一度、感動のピークを持ってくるのも、やはり古沢良太さん、連続ドラマの作り方が上手いと思いましたね。

明日菜子:『コンフィデンスマンJP』(2018年~)もそうだったんですけど、古沢さんの脚本は、連続ドラマに多くの時間を費やしてきた視聴者に、最後「着いて来て良かったな」みたいな感覚を味わわせてくれる。『ラムネモンキー』もいままで見てきてよかったなぁと思うラストスパートでしたね。

北村:私、第4話くらいで離脱していたんですが、前回の座談会で皆さんの話を聴いて、戻ってきたんですね。 第1話からずっと反町隆史さん演じる吉井雄太の裁判が描かれていましたが、後半に、それが大元のマチルダ(木竜麻生)失踪事件に関わっていたことが分かって。戻って来て良かったです(笑)。

オレンジ:『冬のなんかさ、春のなんかね』と『ラムネモンキー』は放送時間が重なっていましたが、両作とも、現在から過去に遡って、そこからまた現在に至っていく話でしたよね。前者は時系列バラバラで、後者は基本的に時系列通り。最近の海外ドラマでも、そういう作品が増えているので、影響も受けているのかなと思いました。

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