グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
4月12日は、高村月さんからの紹介で、KUMIさんが出演。美しくしなやかなポールスタイルと繊細でダイナミックな表現力に定評のある日本屈指のポールダンサーで、近年はポージングアドバイザー、コレオグラファー、ショーディレクターとしても活動しているKUMIさんに、役者を諦めて、ポールダンサーとしての活躍に至るまでの話や、単なるダンスではないポールダンスの魅力について伺いました。
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役者としての挫折からのポールダンサーへの道
タカノ(MC):KUMIさん、高村さんが「素敵な女神」って言ってました。
KUMI:なんか、すいません(笑)。
タカノ:もう、いらっしゃった瞬間に、ちょっと空気が柔らかくなるというか、素敵な女神感、既に私は感じております。KUMIさんは元々、役者さんとして活動していたと聞きました。
KUMI:そうなんです。出身が京都なんですけど、上京してしばらくは、ずっと舞台女優さんを目指して、頑張っていた時期がありました。ポールダンサーを始めたきっかけは、ものすごく簡単に言ってしまえば、挫折ですね。怪我したり、人間関係でも劇団だと集団行動がすごく求められたり、普通はこうするでしょうっていう普通がよく分からなかったり。今の私が役者を目指すには、まだまだ人間の修行が足りないかもしれないと、若い頃いろいろ思っていて、怪我がきっかけで劇団を辞めて、明日からどうしようと路頭に迷ってたときに、ボールダンスに出会いました。
タカノ:ポールダンサーとの出会いは、どういうことだったんですか?
KUMI:その頃、郊外のSHOWCLUBのようなところでダンサーとして踊ってたんですね。そこにポールがありまして、最初はすごい自己流でやってたんですけど、その後、師匠のような方と巡り合って、ポールダンスを本格的に始めました。
タカノ:その後、『MISS POLE DANCE JAPAN 2008』準優勝という。
KUMI:これ第1回目なんですね。今は、日本だけじゃなく世界中で大会があるんですけど。
タカノ:当時と比べてポールダンスの印象は変わってきました?
KUMI:私がポールダンスを始めた頃は、「Theポールダンス」というか、映画の中でしか観たことがないような、女性が艶めかしく踊るみたいなイメージがあったと思うんですけど、今はスポーツ的に、フィットネスとしてクリーンなイメージでやられてる方もいますし、もっと女性性というかセンシュアルな表現を追求してる方もいますし、それこそシルク・ドゥ・ソレイユみたいに、アートとしてやられてる方もいますし。自由にやりたいスタイルでできるようになってきたと思います。
タカノ:僕の友達も、趣味としてカジュアルに習ってるって話してて、それだけ結構、浸透してきてるのかなと。
KUMI:本当にそう思います。今、キッズの方もたくさんいるので。
タカノ:僕なんかでも、できたりするんですか?
KUMI:もちろんです。
タカノ:鍛えられるし、ダイエットや健康にも良いという。
KUMI:全ての方におすすめしたいです。
タカノ:KUMIさんのご自宅には、やっぱりポールはありますか。
KUMI:ないのでございます。スタジオで練習しています。意外と、人によっては、お家にあると練習ができず、物をかける場所になってると聞いたこともありますね(笑)。
タカノ:なるほど(笑)。いや、でも面白いですね。ポール1つと身体1つで、いろんな動きとか表現をしていくっていう世界ですから。興味深かったのは、KUMIさんは、ダンサーとしてはもちろんなんですが、ポージングアドバイザーとか、コレオグラファーとしても活躍されてると聞いてまして。
KUMI:そうなんですよ。幼い頃から、すごくグラビアが好きで。女性のグラビアですとか写真集とか、女性に限らず人間の美しい動きとかポージングに、すごい興味があったんですね。それを目指して仕事にしたわけじゃなく、ポールダンスをやっているうちに、CMやMVのお仕事など、いろいろやらせていただくようになって。そこで、例えばセクシーな動きをどうしたらいいかとか、監督やいろんな方にアドバイスを求められるようになって。最初はランジェリーのCMがきっかけで、露出している中でポーズをつけるに当って、決してセクシーな表現だけじゃなく、どういう風に腰をひねったら美しく見えるのか、どこに手を添えたら一番角度がキレイに見えるか、品良く見せるには、どうしたらいいか、センシュアルに見せるにはどうしたらいいか、みたいなアドバイスをさせていただいて。
タカノ:KUMIさんのお声と喋り方、ずっと聞いていたいんですけど、そろそろ曲紹介の時間が来ておりまして、KUMIさんの選曲を、皆さんに聞いていただきたいんですけれども。
KUMI:東京ゲゲゲイさんで“HEART”を。