6月5日(金)に劇場公開される映画『シラート』の日本版オルタナティブポスターとコメント予告動画、新たな著名人コメントが公開された。
スペイン出身のオリベル・ラシェが監督と脚本、映画監督 / 脚本家 / 映画プロデューサーのペドロ・アルモドバルが製作を務める同作。⽗・ルイスと息⼦・エステバンが、砂漠で⾏われるレイブパーティに参加したまま失踪した娘を探す物語だ。『第78回カンヌ国際映画祭』では審査員賞、サウンドトラック賞、AFCAE賞スペシャルメンション、パルムドッグ賞の4冠を獲得したほか、2026年度のアカデミー賞において音響賞と国際長編映画賞の2部門にノミネートされている。
今回、同作の日本限定オルタナティブポスターが新たに公開された。手掛けたのはSTUDIO4℃の設立メンバーであり、大友克洋劇場作品『AKIRA』で設定・作画監督補を務め、緻密なデジタル表現や実験的な映像作品で知られるアニメーション監督 / ヴィジュアルクリエイターの森本晃司。ブラックホールのようなスピーカーの前で、娘を探す父と息子と家族の犬、そして旅先で出会うレイバーたちが踊るように配置されている。森本はこのビジュアルについて、「キャラクターたちのそれぞれのエネルギーが素晴らしく、またとてもユニークなのでその魅力を少しでも絵で表現できたらと思い描いてみました。音の世界の住人たちと、その世界の外から来た主人公の対比は描いていて楽しかったです」とコメントを寄せている。オルタナティブポスターは、上映劇場の一つである東京・Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下にて、公開週より掲示される予定。
また、映画監督の山田洋次、森達也、フリーアナウンサー・俳優の宇垣美里らからのコメントを収めた同作のコメント予告映像も併せて解禁された。アニメプロデューサーの櫻井大樹、音楽家のジム・オルーク、『爆音映画祭』主宰の樋口泰人ら8名による推薦コメントも到着。
映画の文法そのものが、変容していることを如実に感じさせられた。映画館に行き、自身の目で、それを体感して欲しい。
櫻井大樹(アニメプロデューサー・脚本家/「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」)
『シラート』というタイトルはまさに的を射ている。因果関係に支配された我々の世界を描くのではなく、
ジム・オルーク(音楽家・プロデューサー)
人生がいかにして我々を経験の橋を渡らせ、いつの間にか引き返すことのできない道へと向かわせるのかを描いている。
混沌とした不透明なこの時代に、
高木由利子(写真家)
監督は激しく困難な難題を、レイブサウンド共にモロッコの砂漠に投影した。
このざわめく不安、衝撃、驚愕を、早く誰かと共有せねば!
ただの生き物でしかないわれわれの不安と絶望が作り上げたひたすら唯物的な寓話。
樋口泰人(爆音映画祭)
それは不在の神が語るわれわれの現実の姿でもある。
ある瞬間を境に、観客もいつの間にかこの世界に没入して地獄と天国の間の道を歩き、音楽という名の蜘蛛の糸にすがる。
藪前知子(東京都現代美術館学芸員)
お手軽な没入型エンタメの氾濫にナイフを突き立てる映画。
映画を鑑賞した、というより強烈な体験をさせられたとでも呟きたくなるような、
山田洋次(映画監督)
他とは比較しにくい激しい映画。
スペイン映画界にはこのような不思議な映画を生み出す伝統があるのだろうか。
どんな映画なのか? 問われれば答えはこれしかない。ただひたすら「凄い」。
森達也(映画監督)
他に言葉はない。視聴ではなく体験。これを実感した。
人類が生み出した理不尽な世界が大きな口を開けて忍び寄っている。その振動が目の前に!あなたの眼に!必見!
森本晃司(ビジュアルクリエイター)
映画『シラート』

6/5(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにてロードショー
監督:オリベル・ラシェ『ファイアー・ウィル・カム』
製作総指揮:エステル・ガルシア 製作:ペドロ・アルモドバル 脚本:オリベル・ラシェ、サンティアゴ・フィジョル
撮影監督:マウロ・エルセ 編集:クリストバル・フェルナンデス 美術:ライア・アテカ
音楽:カンディング・レイ(デヴィッド・ルテリエ)
出演:セルジ・ロペス『パンズ・ラビリンス』、ブルーノ・ヌニェス・アルホナほか
2025年/スペイン・フランス合作/スペイン語・フランス語・英語・アラビア語/115分/ビスタ/カラー/5.1ch/PG-12/日本語字幕: 杉田洋子 / 原題:Sirāt
/後援:セルバンテス文化センター、スペイン大使館 / 配給:トランスフォーマー
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■ストーリー
砂漠で行われるレイブパーティに参加したまま失踪した娘を探すため、父ルイスと息子エステバンは、モロッコの山岳地帯から砂漠の奥深くへと車を走らせる。行き着いたのは、現実と幻覚が混濁するような野外レイブのカオス。耳をつんざく重低音、赤い照明の海、沈黙を貫く父親の背中。だがそこにはすでに娘の姿はなく、父と息子は、レイブの参加者グループを追って、娘が向かったと思われる次のレイブ会場を目指すことになるが……。