8月8日(金)公開の映画『近畿地方のある場所について』で菅野美穂と赤楚衛二がW主演を務めることが発表となり、予告編が公開された。
同作は、ホラー作家・背筋の同名小説が原作。2023年1月にWeb小説サイト「カクヨム」に初掲載され連載が始まると、SNSでは読者の間で議論が巻き起こるなど話題を呼び、累計2200万PVを超えるヒットを記録。同年8月に単行本化されると、『このミステリーがすごい!』編集部によるホラー小説のランキングブック『このホラーがすごい!』2024年版で国内編1位を獲得し、2025年4月現在で発行部数は35万部を突破している。
物語の発端となるのは、突然行方不明となったオカルト雑誌の編集者。その行方を捜す同僚の小沢とライターの千紘は、彼が失踪直前まで調べていた未解決事件の捜査資料や、怪現象にまつわる特集記事、お蔵入りとなった過去の取材メモなど、それらすべての出来事が「近畿地方のある場所」で起きていた事実を知る。なぜその場所で事件が発生するのか。そして「ある場所」とは一体どこなのか。衝撃の展開が連続する、新感覚ミステリーとなっている。
W主演の2人は、菅野がオカルトライター・瀬野千紘役、赤楚が雑誌編集者・小沢悠生役を務める。監督は『ノロイ』『貞子VS伽椰子』『サユリ』の白石晃士。脚本は白石監督と、『スマホを落としただけなのに』の大石哲也。白石監督の大ファンである原作者・背筋も脚本協力として参加した。菅野と赤楚からのコメントも公開されている。
◆菅野美穂(瀬野千紘 役)
お話を頂いた際に、受け取った原作の表紙の違和感や不穏な雰囲気そのままに、普通の小説とはまるで違う事実が淡々と描写されていってそれが繋がっていくところに凄く引き込まれました。PCサイトの掲示板の書き込みや、伏字など自分でその違和感を考えながら読み進める感覚は怖いんだけど、自分からその怖さを受け取りに行くような感覚で、作品の世界観に引っ張られる力のある素晴らしい原作だと感じました。最近の日本の夏は暑くて暑くて暑すぎるぐらいですけれど、この『近畿地方のある場所について』の映画で、ゾクリと凍える思いをしていただけるんじゃないかなと思います。見たことのないような映画になると確信しています。お楽しみに。
◆赤楚衛二(小沢悠生 役)
白石監督の『テケテケ』、『ノロイ』、『口裂け女』をはじめ、ホラー作品は僕にとって青春だったので、お話を頂いた際にはやっと白石監督にお会いできる!と率直に思いました。原作は、近畿地方にまつわる1つ1つの新事実を突きつけられることによって、自分自身が物語の主人公のような感覚で追体験ができ、怖くもありながら真実に進んでいく楽しさを感じられる、いわゆる普通の小説以上に没入感を感じながら読ませていただきました。この映画は誰しものすごく身近にあるかもしれないという怖さと、映画としてのトリックが幾重にも仕掛けられていて、観た後にもう一回観たくなるような楽しさもあると思うので、ぜひ暑い夏にクーラーがんがんの映画館で寒くなってください。
今回解禁となった予告編の冒頭は、「#情報をお持ちの方はご連絡ください。」の文字と、千紘が「行方不明の友人を探しています」と独白するシーンから始まる。行方不明の同僚が残した捜査資料を手掛かりに調査をする小沢と千紘。調査の過程で入手した数々のビデオ映像を再生すると、そこには「未解決の幼女失踪事件」「林間学校での集団ヒステリー」「ベランダに立つ赤い服の女」「動画配信者が心霊スポットに凸撃して狂乱」など、様々な怪奇現象が記録されていた。そして、2人はそれらの未解決事件や怪奇現象は「近畿地方のある場所」で起きているという共通点を見つけ、その場所へと導かれていく。
『近畿地方のある場所について』

公開日:8月8日(金)
原作:背筋『近畿地方のある場所について』(KADOKAWA)
監督:白石晃士
脚本:大石哲也、白石晃士
脚本協力:背筋
音楽:ゲイリー芦屋、重盛康平
出演:菅野美穂、赤楚衛二
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2025「近畿地方のある場所について」製作委員会