YUGO.の個展『DEFY』が、11月29日(金)より東京・東銀座SHUTLにて開催される。
YUGO.は、Suchmosやgo!go!vanillas、NIKO NIKO TAN TANをはじめとする数々のアーティストのアートワークやグッズデザインを手掛けるイラストレーター。目を惹きつけるビビッドな色彩と洗練されたタッチのなかに、パンキッシュな反骨精神が流れる人物画は独自の魅力を放つ。
また、ライブ演奏やDJプレイに合わせて即興のライブペイントを行ったり、親交のあるミュージシャンとの音楽イベントを主催するなど、イラストレーターの枠に留まらない越境的な活動も展開する。そんな自身にとって、理想とするアートと音楽との共存関係をYUGO.はNiEWにメールで次のように語った。
どれだけ格好良い音楽でも、そのアートワークやミュージシャンのファッション・佇まいが格好良くなければファンになれないというか、音の聴こえ方さえも違ってくる気がします。
YUGO. コメント
自分が元々ウォーホルのバナナやsex pistolsのアートワークに影響を受けて絵を本格的に描き始めたり、The StrokesやThe 1975のファッションに惹かれて、描く人物のスタイルが出来上がったり。
絵から音楽が聞こえて、音楽から絵が見えてくる。それくらい共存した関係性が自分にとっての理想です。
YUGO.にとって2021年の『NEW DISTRUCTION』に続く約3年ぶりの個展となる同展は、京都、福岡、東京の3会場巡回展として開催。今回のSHUTLでの展示は、7月の京都・世界倉庫、9月の福岡・TAG STÅでの開催を経たフィナーレとなる。
京都・福岡、それぞれ会場の雰囲気も異なる空間でしたが来てくださった方々が作品一点一点をものすごく時間をかけて見てくれているのはとても有り難く、もっと良い絵を描かなければという思いにもなりました。
YUGO. コメント
2つの会場でいただいたエネルギーを糧にして、東京で更なる表現に挑みます。
会場となるSHUTLは、2023年10月に東京・東銀座にオープンしたアートスペース。「メタボリズム(新陳代謝)建築」を体現する黒川紀章の代表作であった中銀カプセルタワービルのカプセルが再活用され、伝統と現代の接続を試みる「実験場」として展覧会やポップアップなど多様なイベントが開催されている。新作の展示や特別なイベントもあるという東京展に向け、YUGO.は意気込みを語るコメントを寄せた。
今回の個展のテーマは、タイトルでもある『DEFY』(反抗)です。
YUGO. コメント
これまで社会の価値観等に対して反抗するようなメッセージを作品で表現してきましたが、今回は自身のこれまでの作品性に対する”反抗”という意味も込めています。
今までやったことがない技法や新たなテイストでの作品制作、自身の中でタブーとしていた表現を今回どこまで出せるか、という課題で挑みました。
東京の会場となるSHUTLはまだ新しく斬新な作りでもある場所なので、自分の作品がこの場所でどんな化学反応を起こしてくれるのかとても楽しみです。
YUGO. EXHIBITION『DEFY』
会期:2024年11月29日(金)〜12月27日(金)
会場: SHUTL
東京都中央区築地4丁目1−8
時間:13:00-19:00
OPEN:月木金土日祝
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