9月6日(金)に公開される映画『石がある』の予告編とオフショット、場面写真が公開された。
『石がある』は監督を務めた太田達成にとって自身初の劇場公開作。旅行会社の仕事で郊外の町を訪れた主人公が川辺で水切りをしている男と出会い、束の間の時をすごす心情のなびきや偶然性の豊かさを捉えた内容となっている。同作は2022年開催の『第23回東京フィルメックス』で日本初上映後、ドイツ『ベルリン国際映画祭』を皮切りに世界10以上の国際映画祭から招待され、韓国『全州国際映画祭』インターナショナル・コンペティション部門グランプリ受賞の快挙を果たした。
今回公開された予告編の監督を務めたのは、『石がある』の助監督・清原惟。東京藝術大学大学院の修了制作『わたしたちの家』が『上海国際映画祭』最優秀アジア新人監督賞を受賞するなど世界から高く評価され、最新作『すべての夜を思いだす』でも『ベルリン国際映画祭』をはじめとする10以上の国際映画祭に参加した。
太田と清原は東京藝術大学大学院に1年違いで在籍し、卒業後はそれぞれの映画に助監督として参加し合う友人同士。『石がある』の撮影現場をよく知る清原による予告編は、両者による密な話し合いのうえで完成された。ロングバージョンとショートバージョンの2種が公開され、小川あん演じる主人公と加納土演じる謎の男が川に石を投げたり、川沿いを歩いたりする様子で構成されている。なお、音楽を手掛けたシンガーソングライターの王舟による本編未使用の曲も使用されている。
予告編の解禁に合わせ、公式サイトでは「Memories」と題したフォトギャラリーにて、清原が撮影した40枚以上のフィルム写真も公開された。
また、新たに5枚の場面写真も解禁された。小川演じる主人公が枝を手にして草むらをかき分ける様子や夜の町に佇む様子、山をバックに歩く姿のほか、川に身を浸す謎の男を遠方から捉えたシュールな場面、趣深い川辺の石が写し出されている。
『石がある』
日本 / 2022 / 104 分 / カラー スタンダード / 5.1ch / DCP
監督・脚本:太田達成
出演:小川あん、加納土
稲垣創太、稲垣裕太、秀、瀬戸山晃輔、山下光琉
五頭岳夫、チャコ
プロデューサー:田中佐知彦、木村孔太郎
撮影:深谷祐次|録音:坂元就|整音:黄永昌|編集:大川景子|制作:遠山浩司|演出助手:中島光|撮影助手:安楽涼|コンポジット:片山享
|助監督:清原惟|スチル:柴崎まどか|音楽:王舟
製作・配給:inasato|制作協力:Ippo|配給協力:NOBO、肌蹴る光線|ビジュアルデザイン:脇田あすか|サイト制作:浅倉奏|宣伝:井戸沼紀美
|宣伝協力:プンクテ
特別協賛:株式会社コンパス|協賛:NiEW
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