黒沢清の監督作『Chime』と、工藤梨穂の監督作『オーガスト・マイ・ヘヴン』が、『第74回ベルリン国際映画祭』のベルリナーレスペシャル部門に正式招待されることが決定した。
『Chime』は、料理教室の講師として働いている主人公・松岡が、レッスン中に生徒の1人・田代一郎に「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と不審な発言をされてから、日常に異様な恐怖がうごめき始めるという「ホラーでもサスペンスでもない、全く新しいジャンルの映画」となっている。吉岡睦雄が主演を務め、新キャストとして小日向星一、天野はな、安井順平、関幸治、ぎぃ子、川添野愛、石毛宏樹、田畑智子、渡辺いっけいの出演も解禁された。
『オーガスト・マイ・ヘヴン』は、代理出席屋で生計を立てる主人公・城野譲、彼女に思いを寄せる中華料理店の店員・三枝南平、5年間失踪していた親友・長谷薫の3人によるめぐり合わせの旅が描かれる物語。「恩師の葬儀で旧友・いづみに再会できた」と話す薫が会っていたのは、いづみになりすました譲であったことからストーリーが展開される。譲を村上由規乃、南平を諏訪珠理、薫を藤江琢磨が演じたほか、長谷川七虹、山崎龍吾、西出明、鈴木卓爾もキャストに名を連ねた。
『Chime』『オーガスト・マイ・ヘヴン』は、2月15日(木)から25日(日)にかけてドイツで開催される『第74回ベルリン国際映画祭』でワールドプレミア上映されるほか、ともにメディア配信プラットフォーム・Roadsteadでの独占販売が予定されている。