グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
6月17日は、「ガチ中華ライター」阿生さんからの紹介で、中国のメイクや美容情報を発信されているLinさんが登場。SNS活動を始めたきっかけや、中国メイクのトレンドなどについて伺いました。
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1番最初にバズったのは、中国と日本の美の定義が違うことを紹介した投稿
Celeina(MC):Linさんは中国出身ということですが、日本に来られたのはいつ頃ですか?
Lin:日本に来たのは10歳の頃で、もう16年前になります。人生の半分以上を日本で過ごしていますね。
Celeina:現在、SNSなどで中国のメイクや美容情報を発信されていますが、SNSでの発信を始める前は、客室乗務員をされていたそうですね。今のSNS活動を始めたきっかけは何だったんでしょうか?
Lin:入社してすぐに新型コロナウイルスが流行して、自宅待機の時間が多くなってしまったんです。 そこでSNSをやってみようかなと思って投稿を始めたらバズって、今に至ります。
タカノ(MC):簡単にお話しされていますが、すごく難しいことですよね。
Celeina:メイクや美容にもともと興味があって、SNSで発信したらバズったという感じですか?
Lin:SNSでは、中国の情報を軸に発信していたんですが、その中で美容がすごくバズったので、美容に絞って発信し始めました。
Celeina:なるほど。投稿の中で、メイクをする前とした後を映したビフォーアフターの写真がたくさんありましたが、具体的にはどんなポストが人気だったんですか?
Lin:1番最初にバズったのは、例えば日本の女子がコンプレックスに感じやすいパーツが、中国ではすごくよしとされていることを紹介した投稿ですね。そういった中国の美容情報を発信したところ、すごくバズりました。
Celeina:美しさの定義が国ごとに違うということですね。具体的には、どんなところが中国と日本だと違ったりするんですか?
Lin:例えば、中国では肩幅が広いことはすごくよしとされているんです。でも、日本では華奢が正義みたいなところある気がしていて。 中国でなぜ肩幅が広いことがよしとされているかというと、肩幅が広い方が顔が小さく見えたり、バランスが綺麗に見えるたりするからなんです。中国ではこうなんだよ、ということをXで発信したら、肩幅が広い方から「すごく勇気をもらいました」とか「本当に良かった。中国に移住しようかな」というコメントをいただいたりしました。
タカノ:主にXで発信されているんですか?
Lin:X、Instagram、TikTokと、SNS全般やっています。
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中国では骨格に注目して、陰影で顔の雰囲気を変えていくのがトレンド
Celeina:中国メイクって今すごく注目されていて、トレンドに上がってくるワードな気がしています。ストリートファッションの界隈でも、中国発のブランドをよく見かけたりしますね。今中国で流行っているトレンドのメイクや美容には、どんなものがあるんですか?
Lin:日本ではチーク、リップ、アイシャドウなどを使って、ピンクメイクやオレンジメイクなど、色で決めていくことが多いですよね。でも中国では、骨格に着目して、陰影でメイクの雰囲気を変えていくんです。「〇〇系メイク」とかジャンルは色々あるんですが、根本として変わらないのは、シェーディングやハイライトで顔の骨格を作っていくことですね。2〜3年前くらいからのメイクのトレンドになっています。
Celeina:欧米のメイクでも、骨格を際立たせるためにシェーディングとかハイライトをよく使うじゃないですか。それとはまたちょっと違うんですか?
Lin:近いと思います。中国に限らず、アジア人は欧米の方と比べて顔が薄くなりがちじゃないですか。そうなった時に、彫りを深くするためにはどうしたらいいのかとか、反対に、もともと鼻が高い方は、かわいらしい雰囲気にするために鼻を低く見せるとか。雰囲気に合わせて、陰影を入れて調節していくのが特徴になっています。
タカノ:Celeinaさんはメモも取っていましたが、Linさんのお話を聞いてどうですか?
Lin:メモまで取ってくださって嬉しかったです。
Celeina:お顔って本当に人それぞれだし、 自分がやって楽しいとかかわいいと思うものと、他人がかわいいとか美しいと思うものは違ったりしますよね。結局、自分がやっていて幸せだと思える形がベストだと思うんですが、中国メイクというトレンドが新しく日本に入ってきて、「これは新しい自分に出会えるチャンスなんじゃないかな」と今聞いていて思ったんです。
Lin:今は整形する若者が増えたと思うんです。でも、例えば陰影を使ってメイクだけで顔の雰囲気がガラッと変わるとしたら、整形ほどのリスクを負わずにすむんです。それが日本に提案したいトレンドの1つです。