グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
9月27日は、アニメーター・すしおさんの紹介で、「大友克洋研究家」の鈴木淳也さんが登場。漫画家・大友克洋を研究対象にしたわけや、研究の楽しさなどについて伺いました。
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「大友克洋」の文字があれば全て買う
Celeina(MC):まずはプロフィールをご紹介させていただきます。鈴木淳也さんは1987年に大友マンガに出会い、2000年に大友克洋データベースサイトを開設。網羅的に関連品を集めてリスト化していることがご本人にも伝わり、2012年の大友克洋原画展で面識を得てからは、書籍への解説や資料を提供しておられます。
2016年より大友克洋マンガにまつわるトークイベントなどを開催しているほか、2023年からは大友克洋全集の各巻を解説する自費出版冊子を順次刊行中。また、カナダのロックバンドRUSHや分子生物学の研究などもされています。
タカノ(MC):大友さんにも認められているということですが。
鈴木:2000年頃から僕が作っていたウェブサイトを見ていただいていたらしく、「こういうことをしている人がいる」と認識してくださっていたんです。その後面識が出来た際には、「あれを作っているのは君か」という感じでした。
タカノ:大友先生と実際にお会いしたときは、どういう気持ちでしたか?
鈴木:訊きたいことが色々あったので、これでやっと訊けると思いました。
Celeina:大友さんが研究の対象になったきっかけは何だったんですか?
鈴木:1980年代末に大友さんの漫画を好きになったんですが、家が豊島区にあって、周りに古本屋さんとかレアなものを売っているところが沢山あったんです。それで単行本に収録されていない作品などを買えるようになって、だんだん作品が集まっていったんです。インターネットブームが起きたときにWEBサイトも沢山できたんですけれど、納得いくものがなかったので、自分で作り始めたという経緯です。
タカノ:具体的な研究はどのようなことをしていらっしゃるのでしょうか?
鈴木:基準として印刷物に「大友克洋」という活字があれば、全て買うことを徹底しています。評論やインタビュー、コメント、イベントの記録などデータを収集しています。
タカノ:ご自宅の写真を拝見したんですが、本棚すごいですね。
鈴木:本棚というよりファイル棚なんですよね。切り抜きを時系列順にバインダーにファイリングしたのが全部で30巻あって、それとは別に漫画をファイルしたのが20巻ぐらいあるので、全部で70巻くらいファイルがあるんです。
Celeina:自宅兼資料館ですね。