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BIGMAMAが語る変化と挑戦の20年。最新の「到達点」で鳴らすロックバンドの音

2026.5.1

BIGMAMA『MOTHERLAND』

#PR #MUSIC

まだ自分だけの世界で音楽が鳴っていた10代の頃。学校でバンドを聴いている子なんて片手に収まるぐらいしかいなかった。それでも、僕が観たBIGMAMAはステージ上のヒーローだった。“Until the Blouse Is Buttoned Up”を高らかに歌い上げる金井政人(Vo / Gt)に合わせて、フロア全体から歓喜のシンガロングが湧き上がる。その光景に圧倒されると同時に、心の底から嬉しかったことを覚えている。教室の隅でひとり聴いていたバンドは、ここではみんなが大好きなバンドだった。

そんなBIGMAMAが、2026年7月にデビュー20周年を迎える。20年間。文字にすれば短いけれど、常により良いものを目指して変化を続け、今もなお音楽を鳴らし続けていることの重みは簡単には言い表せない。その節目を前に、金井は「シンプルにロックバンドでありたい」と語った。

最新作『MOTHERLAND』は、そんな20年の延長線上にありながら、同時にその先を指し示す作品でもある。「音楽で奏でる空想遊園地」というテーマを知った時、不思議なくらい腑に落ちた。どの時代でも、どんな音楽でも、どんな場所でも、BIGMAMAは祝祭の空間を創り上げてきたバンドだからだ。

20周年を迎える今、大きな歓声が上がって、パレードが始まる。

変わらないために変わり続けた20年

─あらためてこれまでの作品を聴き返すと、BIGMAMAはずっと「BIGMAMAらしさ」を失わずに、同時に新しいことにも挑戦し続けてきたバンドだと感じました。ご自身で振り返った時に、BIGMAMAは変わり続けてきたバンドだと思いますか? それとも、ずっと同じ何かを握り続けてきたバンドだと思いますか?

金井:せーの。

一同:両方。

金井:多分メンバーそれぞれに違うと思いますし、その時々でも僕は違うことを言ってる可能性が高いです。結成時と比べると、メンバーの編成も変わってますし、唯一変わらないのがバンド名くらい。だからもう「変わった」「変わらない」という言い方は、エゴでしかないなと思っています。ただ、デビューしてから「バイオリニストのいる5人組のロックバンド、BIGMAMA」っていうフォーマットは、ある意味でずっと変わっていないんですよね。

(左から)Bucket Banquet Bis(Dr.)、金井政人(Vo / Gt)、安井英人(Ba)、柿沼広也(Gt / Vo)

─変わらないフォーマットですか?

金井:僕らはYellowcard(※)に憧れて、学園祭でライブをする時に教室の片隅にいた、どうやらバイオリンを弾けるらしい男の子に声をかけたところから始まっていて。そこから仲良くなって「一緒に曲を作ろうよ」って生まれたものが代表曲でもある“CPX”にも繋がっている。そういう音楽を喜んでくれて、楽しんでくれるリスナーに巡り会えた時に、どんどん楽しくなっていったんです。

※Yellowcard:1997年結成、ポップパンクサウンドにバイオリンの音色を取り入れたアメリカのパンクロックバンド。

金井:その楽しさのまま、飽きずに飽きさせず、「どうやったらこのバンドで、長く楽しくかっこよく居続けられるか」ということだけを、一生懸命にずっと考えてきました。だから変わっていないわけがないし、振り返った時に「確実に変わってなかったな」と言えるのは、バンド名と、最初からいた自分と柿沼くらいだと思います。

柿沼:変わっていくことは必然というか、当然だと思うんです。楽器と向き合っていく中で好きなプレイヤーも変わっていくし、人を知っていけばいろいろなものが好きになる。そうすると当然、様々な音楽が好きになっていくので。

僕自身もそうでしたけど、好きだった海外のバンドがアルバムごとに全然違うスタイルになったりして、「変わっちゃったな」と思うことはたくさんありました。でも、時間が経ってから聴くと「すごく良いアルバムだな」と思ったりもするんです。ミュージシャンとしても、人間としても、「じゃあ次何やろうか」っていう欲求がある人たちの方が、すごく強いものを生み出していると思うので、多分僕らも自然と挑戦し続けてきたんだと思います。

安井:まさにその通りですね。バンドとしては変化せざるを得ない時期もあったけど、ビスたん(Bucket Banquet Bis / Dr.)が入って、作曲できる人間が1人増えて、良い意味でバンドとしてすごく変わった。でも芯にあるものは変わらない。そこは僕も同じように感じています。

BIGMAMA(ビッグママ)
金井政人(Vo/Gt)、柿沼広也(Gt/Vo)、安井英人(Bass)、東出真緒(Violin/Piano ※現在一時活動休止中)、Bucket Banquet Bis(Drums)からなる、バイオリンとバケツを擁するロックバンド。2006年より始動。ロックとクラシックを融合させた『Roclassick』シリーズなどでシーンに独自の立ち位置を築き、2017年には日本武道館公演をソールドアウト。2021年の新メンバー加入を経て、2025年からは「音楽で奏でる空想遊園地」をテーマに楽曲を展開。2026年4月29日にニューアルバム『MOTHERLAND』をリリース。同年7月5日より結成20周年イヤーに突入し、様々なアニバーサリーイベントを予定している。

Bis:芯にある「BIGMAMAらしさ」って、結局めちゃくちゃ良いメロディと歌詞とギターサウンドがあることだと思うんです。もちろんバイオリンがあることもすごく大事なアイデンティティだと思うんですけど、実はバイオリン自体は「技」みたいなものなんですよね。その技を放っているボディの方に宿る、金井さんのアイデンティティと、カッキー(柿沼広也 Gt / Vo)さんのアイデンティティが、とても大事なんだと思っています。

だから、ジャンルやビートだったり、曲調に対して常にいろいろなチャレンジをしていても、「やっぱり変わらないよね」と感じられる。バンドに加入する前にリスナーとして聴いていた時もそう思ったし、メンバーとして試行錯誤して悩む時も、そういった軸があることでブレずに、「じゃあドラムとしてはこうしたらいいんだ」と演奏のアプローチを見つけられるんです。変わっていくものと、自信を持って変えなくていいもの、その両方があるんだなっていうことを、今回のアルバム制作を通して改めて確認した感覚があります。

Bucket Banquet Bisが作曲を担当している

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