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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

坂本龍一トリビュート『Uday』が渋谷で開催。STUTS、青葉市子、蓮沼執太ら集結

2026.1.30

#MUSIC

坂本龍一がナビゲーターを務め、2003年から20年にわたりJ-WAVEで放送された『RADIO SAKAMOTO』。デモテープオーディションで無名の才能をフックアップし、環境音や非音楽的な要素も放送に乗せるなど、ラジオというメディアを使って「音の実験」を繰り返してきた伝説的なプログラムだ。

その意志を受け継ぎ、進化・拡張させるトリビュートフェス『RADIO SAKAMOTO Uday – NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA -』(以下、Uday)が、2026年2月13日(金)に渋谷の街を舞台に開催される。

坂本龍一没後3年を迎えようとする今、本イベントが掲げるのは、単なる追悼ではない。タイトルにある「NEW CONTEXT(新しい文脈)」が示す通り、坂本龍一が遺した膨大な音楽的遺伝子を、現代のアーティストたちがどう解釈し、更新していくかという「実験の場」だ。ラインナップの音楽性や背景を紐解きながら、この一夜が持つ意味を探る。

ジャンルを超えて坂本龍一と共鳴するビートメイカー

渋谷のSpotify O-EAST、duo MUSIC EXCHANGE、東間屋の3会場を回遊するサーキット形式で行われる

本イベントのラインナップにおいて、刺激的かつ象徴的なのが、韓国の音楽プロデューサー・250(イオゴン)の出演だろう。

250(イオゴン)

彼は、韓国の大衆歌謡「ポンチャック」を現代的なダンスミュージックへと昇華させたアルバム『Ppong』で、2023年の韓国大衆音楽賞で「今年のアルバム」含む4冠を達成した異才だ。チープでキッチュと見なされがちだった「ポンチャック」のリズムを、洗練されたエレクトロニック・サウンドで再構築する彼の手法は、既存の評価軸やジャンルの壁を軽やかに破壊してみせる。その姿勢は、YMO時代から晩年のアンビエントに至るまで、常に既存の枠組みを疑い続けた坂本龍一の精神と深く共鳴する。

そして、日本のビートメイカー・STUTSの存在も欠かせない。

STUTS

MPCを楽器のように操り、ヒップホップを軸にしながらも、星野源やPUNPEEらとの共演を通じてジャンルレスなポップスを提示してきた彼。実は、2023年の「虎ノ門ヒルズ」開業広告において、坂本龍一が作曲した楽曲をSTUTSがサンプリング、再構築するという時代を超えたコラボレーションを果たしている。坂本龍一の旋律を現代のビート感覚で翻訳できる稀有な存在として、今回のステージで何を見せるのか注目が集まる。

青葉市子、小山田圭吾、U-zhaan。「不在」を彩る共鳴者たち

第2弾発表でアナウンスされた青葉市子 with 小山田圭吾 & U-zhaanは、往年のファンにエモーショナルな瞬間をもたらすだろう。

青葉市子 with 小山田圭吾 & U-zhaan

青葉市子の才能を坂本は早くから認め、2013年には、「青葉市子と妖精たち」名義で、共に作品を制作していた。彼女の活動は今や世界中に広がり、言葉の壁を超えて聴衆を魅了している。そこに加わるのは、YMOのサポートやSKETCH SHOW、METAFIVEとしての活動などを通じ、坂本龍一の「右腕」とも言える信頼関係を築いてきた小山田圭吾(Cornelius)。そして、タブラ奏者として唯一無二のポジションを築き、坂本龍一との即興演奏でも数々の名演を残してきたU-zhaanだ。

青葉市子と妖精たちのアルバム『ラヂオ』には、青葉市子の他に坂本龍一、細野晴臣、小山田圭吾、U-zhaanが参加している

さらに、ロンドンを拠点に活動する小袋成彬の出演も重要だ。R&Bやエレクトロニクスを横断する彼の内省的かつ先鋭的なサウンドデザインは、孤独と向き合いながら普遍性に到達しようとする試みであり、坂本龍一のソロワークスに通じる哲学を感じさせる。

小袋成彬

また、アカデミックなジャズの素養を持ちながら、King Gnuの常田大希が主宰するPERIMETRONやWONKのメンバーとしても活躍する音楽家・江﨑文武、独創的なサウンドで韓国電子音楽シーンを牽引するKIRARAなど、出演者がそれぞれの「文脈」で坂本龍一と接続している。

江﨑文武

KIRARA

蓮沼執太が仕掛ける「音を視る」実験

本イベントは渋谷のSpotify O-EAST、duo MUSIC EXCHANGE、東間屋の3会場を回遊するサーキット形式で行われるが、duo MUSIC EXCHANGEは会場に2つのステージを設け、音楽家・蓮沼執太がキュレーションする『HEAR HERE -GATHERING 3』を行う。

『HEAR HERE GATHERING』とは、2025年に大きな話題を呼んだ展覧会『坂本龍一 | 音を視る 時を聴く』や『sakamotocommon OSAKA 1970 / 2025 / 大阪 / 坂本龍一』でも実施した、蓮沼執太が提唱する「環境としての音楽」「聴取の実験」をテーマにしたプロジェクト。

蓮沼執太
https://youtu.be/V2K1ydmzxXg?si=T3t7gSJms5qRvejI

今回、蓮沼執太のステージには、No Busesとしても活動中の近藤大彗によるソロプロジェクト・Cwondoと、注目の音楽家、コンポーザー・野口文が出演する。

また、3人組バンド・D.A.N.らを迎え、ライブハウスという空間を「音を体験するインスタレーション」のように変容させるという。

D.A.N.

D.A.N.が追求するミニマルメロウなサウンドと、蓮沼の現代音楽的なアプローチが交錯するとき、そこには「ライブ」の定義を拡張するような体験が生まれるだろう。これは、晩年の坂本龍一がこだわった「音を視る、時を聴く」というテーマへの、次世代からの回答とも言える。

https://youtu.be/4HWVUZvAbK4?si=aozL49nYf9t0QSTr

その他にも、ニューウェーブテクノポップで注目のバンド・LAUSBUB、アンビエントシーンを牽引するchihei hatakeyama、東京やロンドンで活躍するDJでコンポーザーのAbiu、『RADIO SAKAMOTO』のオーディション企画でも常連のフィールド音楽家・midunoなど、鋭利な感性を持つアクトが集結。

未来への日の出。「Uday」が意味するもの

キービジュアルを手がけたのは、東京都現代美術館での大規模展『坂本龍一|音を視る 時を聴く』の宣伝美術も担当したデザインユニット・GOO CHOKI PAR。

GOO CHOKI PAR

香港の映画監督で写真家のウィン・シャが撮影した坂本龍一のポートレートに、イベントタイトルである「Uday(ヒンズー語で『日の出』『始まり』)」を象徴するグラフィックを重ね合わせた力強いビジュアルだ。

本イベントは、渋谷をテクノロジーとアートの拠点で彩る『DIG SHIBUYA』とも連携する。再開発によって日々形を変える渋谷という都市。その喧騒と変化の中で、坂本龍一の蒔いた種がどのような「未来の音(FUTURE SOUND)」として芽吹くのか。懐古ではなく、未知の音楽体験に出会う一夜となるだろう。

『RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-』

日程:2026年2月13日(金)
会場:Spotify O-EAST/duo MUSIC EXCHANGE/東間屋
時間:Spotify O-EAST:17:30OPEN & START 22:00CLOSE予定
※Spotify O-EAST会場のみ17:30OPEN
duo MUSIC EXCHANGE/東間屋:18:00OPEN & START 22:00CLOSE
チケット料金:8,800円(税込)※ドリンク代別

出演:
250、STUTS、KIRARA、小袋成彬、江﨑文武、青葉市子 with 小山田圭吾 & U-zhaan
<蓮沼執太 presents「HEAR HERE -GATHERING 3」>
蓮沼執太 with、D.A.N.、chihei hatakeyama、Abiu、miduno、LAUSBUB

主催:J-WAVE
共催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会
協賛:Digital Garage, Inc.
制作:HOT STUFF PROMOTION
招聘協力:SMASH
公式サイト:https://www.j-wave.co.jp/special/uday2026/

■Udayとは
“渋谷をアートやテクノロジーの国際的イノベーション拠点にする”ことを目指すテクノロジーアートのイベント「DIG SHIBUYA」と連携し、J-WAVEとDigital Garageが音楽領域を拡張。
再開発が続く渋谷を“象徴的な未来都市”と捉え、街から聴こえる多様なFUTURE SOUNDをキュレーションするトリビュートイベントです。
20年にわたりリスナーに支持されてきた『RADIO SAKAMOTO』の遺伝子を受け継ぎ、坂本龍一氏との“新たな対話のはじまり”を紡ぎます。
タイトルの「Uday」(ウダイ)は、ヒンズー語で「日の出」「始まり」を意味します。イベントコンセプトの「未来の始まり」を象徴する言葉として命名。

『DIG SHIBUYA 2026』

開催日程:2026年2月13日(金)〜2月15日(日)
開催場所:渋谷公園通り周辺エリア 他
主催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会・独立行政法人日本芸術文化振興会・文化庁
共催:渋谷区
後援:一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン
委託:2025年度(令和7年度)日本博2.0事業(委託型)

URL:https://digshibuya.com
instagram:https://www.instagram.com/digshibuya/

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