グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
4月10日は、指揮者の坂入健司郎さんからの紹介で、話し方のトレーニングをするベンチャー企業、kaekaのCEOの千葉佳織さんが出演。15歳から日本語のスピーチ競技、弁論をはじめ、全国弁論大会で3度優勝。2019年、kaekaを設立し、経営者や政治家などを対象とするスピーチライティングやスピーチトレーニングを手掛ける千葉さんに、弁論をはじめた驚きのきっかけや、すぐに実践可能なスピーチやプレゼンのコツなどを伺いました。
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苦手な勉強をせず推薦入学するために、弁論大会で全国優勝
タカノ(MC):千葉さん、昨日、坂入さんが才色兼備と仰ってました。
千葉:いやいや、これは私に気遣ってますよ(笑)。
タカノ:もう、入ってこられたときから、笑顔でね。すごく空気が柔らかくなってます。
千葉:恐縮です(笑)。
タカノ:今日は、我々もいろいろ教わりたいなという気持ちでおります。
Celeina(MC):お話のプロということなので、ご指導いただきたいと思います。
タカノ:千葉さん、そもそも15歳からスピーチ競技「弁論」を始めたということで。
千葉:そうなんですよね。弁論は日本語のスピーチ競技で、自分で取材をして1600字ぐらいの原稿を書いて、話し方も含めて、大会でその精度を競うっていう珍しい競技なんですけど。
タカノ:こちら、始めたきっかけは何だったんですか?
千葉:表の理由ではよく、「インタビューで話すのがカッコいいと思った」みたいなことを言ってるんですけど、裏の理由では、勉強が大っ嫌いで苦手だったんですけど、弁論で全国優勝したら、東京の私立大学に推薦できるって言われたんですよ。勉強しないで推薦で大学行こうと思って始めました。
タカノ:これを聞いてね、弁論を頑張ろうっていう学生の方もいるかもしれませんね。
Celeina:賢いです。
千葉:いやいや(笑)。最初に始めたとき、弁論って地味なイメージがあるので、陰キャがやるものだよとか、いろいろ言われて。悔しくて、いろいろ頑張ってるうちに、どっぷり浸かっていきました。
Celeina:そして、その後、kaekaを立ち上げられた経緯というのは?
千葉:弁論で、結果的に全国大会で3回の優勝と内閣総理大臣賞というのを取って。元々、話すのもそんなに得意じゃなかったんですけど、弁論で上手くなったというストーリーがあったので、これを社会でやったらもっと面白いんじゃないと思って、結果的に起業することになったんですよね。
タカノ:具体的には、どのようなことを教えてらっしゃるんですか。
千葉:主にビジネスマンの方や政治家の方に、話し方の指導をしています。特に、音声情報ですね。声のスピードとか高低、間の取り方の訓練。あとは、どの順番で話すとわかりやすいか、メッセージをどうやって作ればいいか、など原稿の作り方もトレーニングをやっています。
タカノ:ビジネスマンの方、すごく需要ありそうですよね。
千葉:そうなんです。最近だと、私達の教室、10代~60代の方までいらっしゃるんですよ。なので、リーダー職の経営者や管理職の方と学校の先生と人事と、これから大学入試の推薦で面接する方まで来たり。
タカノ:確かに、日々暮らしてる中でも、人前で話す時間はありますし。
千葉:そうなんですよね。自分で話すのが苦手とか、面接のときに上手く話せないなどの理由で、通っていただける方が多かったりするんです。
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すぐに話し方が変わる「抑揚変化」の解説と結婚式のスピーチのコツ
Celeina:私、千葉さんのTwitterを拝見させていただきまして。「抑揚変化」の解説動画を見たんですけれども、どういったものか、改めてご説明いただいてもいいですか?
千葉:私達の伝え方トレーニングの中の一部なんですけれども、声のスピードを変えて話すとわかりやすいっていうものなんですね。強調したいところだけ、声のスピードをゆっくり話しましょうっていうのを私がTwitter で再現したところ、いろいろとご覧いただいたっていうもので。
タカノ:全然、違いますね。強調するとき、ゆっくり0.8倍で話すってね。
千葉:最近だと、スピーチを暗記するときに、スマートフォンのアプリケーションを使う場合が結構多かったりするので、0.8倍速にして聞いたりとか、練習方法があるんですよ。
タカノ:これは貴重な情報。そんな千葉さんですけど、スピーチライターとしても活動されてるということで、例えば、結婚式のスピーチとか、コツはあるんですかね?
千葉:結構、相談は来るんですよ。よく言うのは、まず、その方とどんなエピソードがあるかっていうのを洗い直しましょう、と。特に、良いなと思ったものを描写するっていうのを重視してます。具体的には、どんなタイミングで、何を一緒に見て、どんな会話をしたのか。会話文を入れて、そのときに自分がどう思ったかを描写すると、ストーリーらしくなってくるので、聞いてて面白いエピソードトークになってきます。
タカノ:気持ちが乗っかりますもんね。聞いてくれてる方もぜひ、こちらのテクニックを使っていただきたいですね。
千葉:そうですね。あとは、原稿を1週間前までに作れれば暗記することは可能なので、早めに作り終えてしまうのがオススメです。
Celeina:1週間で暗記って、できるものなんですか?
千葉:大丈夫です。2000~3000文字ぐらいだと、毎日1回読むだけでも、だいぶ定着するんですよ。これ、私達のトレーニングの中でも実際にやっていて、皆さん、できるので。これを持ち帰ってください(笑)。
Celeina:さあ、ここで1曲お送りしましょう。千葉さん、どんな曲を選んでくれたでしょうか?
千葉:はい、YUIさんの“東京”です。私、東京に来たのが18歳、大学のときなんですけれども、北海道の札幌から抜け出して、東京に来るとき、鬼リピしてた曲です。