NHKの特集ドラマ『笹まくら』が8月8日(土)にNHK BSおよびBSP4Kにて放送されることが決定。あわせて、キービジュアルと新たな主要キャスト6名が発表された。
同作は、1966年の丸谷才一による同名小説を原作とした物語。舞台となる戦時下の日本では、徴兵忌避が国家への反逆行為とされていた。そんな中で徴兵忌避に踏み切った青年の逃亡生活と、終戦から20年後の平穏な日常に再び立ちはだかる同調圧力が描かれる。脚本は劇作家の秋之桜子、監督は映画『バカ塗りの娘』などで知られる鶴岡慧子が担当。「戦争が終わり、時代が変わっても、人は本当に自由になれるのか」という問いを投げかける作品となる。
主演の森山未來が演じるのは、大学職員としての出世争いをきっかけに徴兵忌避者という過去が暴かれ、失職と家庭崩壊の危機に追い込まれる浜田庄吉。共演には、青木柚、川栄李奈、堀田真由が発表されている。
新たにキャストとして加わったのは計6名。主人公の宿敵である西正雄役の駿河太郎、主人公を敬愛する仏文学助教授・桑野稔役の瀬戸康史、青年時代の浜田の親友・堺誠一郎役の松尾諭、堀田演じる阿貴子の母・結城りゑ役の鈴木砂羽、旅の香具師・稲葉文吉役の酒向芳、浜田に大学の職を与え、川栄演じる陽子との結婚を取り持った恩人・堀川辰五郎役の石橋凌が出演することとなった。
特集ドラマ『笹まくら』

【放送予定】 BS・BSP4K 2026年 8 月 8 日(土) 夜 9 時 00 分~10 時 29 分
【 原作 】 丸谷才一
【 脚本 】 秋之桜子
【 出演 】 森山未來 川栄李奈 / 青木柚 堀田真由 / 駿河太郎 瀬戸康史 松尾諭
鈴木砂羽 酒向芳 石橋凌 ほか
【 演出 】 鶴岡慧子
【プロデューサー】 藤村恵子(テレビマンユニオン)
【制作統括】 田中直人(テレビマンユニオン) 樋口俊一(NHK)
【あらすじ】
浜田庄吉(45)は私立大学の課長補佐として平穏な人生を送っていた。ある日、彼のもとに一通の訃報が届く。「阿貴子が死んだ…」その瞬間、封じ込めてきた過去の記憶が音を立ててよみがえった。
戦時中、二十歳の青年・浜田は徴兵忌避という反逆罪を犯していた。召集令状を黙殺し、行方をくらましたのだ。「おれは誰も殺したくない、殺されたくもない」その逃避行は恐怖の連続だった。官憲から逃れ、通報の網を潜り、日本中を流れ歩いた。そんな極限状態の中、出会ったのが年上の女・阿貴子だ。二人は結ばれ、明日をも知れぬ危険な旅路をともにした。
あれから二十年。日本は高度経済成長へ。浜田は過去を葬り、若く美しい妻・陽子と明るい家庭を築いていた。厄介ごとと言えば、心ならずも巻き込まれた、ライバル西との昇進争いくらい。それも、浜田の課長内定で決着がついた。ところが、ここで事態は一変する。右翼誌が彼の過去を暴き立てたのだ。西の差し金だった。浜田の立場はにわかに暗転。徴兵忌避者は反軍の英雄なのか?それとも裏切り者なのか?
学内の見えない同調圧力が、浜田を静かに追い詰める。そして、浜田はついに過去の自分と対じする。あの時、二十歳の自分が探し求めたものの正体を知るために。