劇団普通の舞台『病室』が12月6日(金)から15日(日)まで、東京・三鷹市芸術文化センター 星のホールで上演される。
2013年に石黒麻衣によって旗揚げされた、劇団普通。家族やきょうだい、友人のような間柄の人々の日常の生活を題材とし、独自の会話における間と身体性によって醸し出される緊張感を特徴とした作品を発表している。
『病室』は、2019 年に同劇団初の全編茨城弁芝居として、東京・池袋のスタジオ空洞で初演された。その後2021年に、『MITAKA “Next” Selection』の22回目に選出されて三鷹市芸術文化センター 星のホールで再演され、今回は3年ぶりに同じく星のホールでの再々演となる。
4人の入院患者とその家族らを描く同公演の作 / 演出を務めるのは、石黒。出演者には石黒のほか、用松亮、渡辺裕也、浅井浩介、武谷公雄、 重岡漠(青年団)、上田遥、松本みゆき(マチルダアパルトマン)、青柳美希が名を連ねている。
公演期間中にはアフタートークが予定されており、7日(土)18時30分の回は、 玉田企画主宰の玉田真也、11 日(水)14時の回は劇作家 / 小説家の本谷有希子、15 日(日)14時の回は映画監督の廣木隆一がゲストとして参加する。また12日(木)14時の回は同公演のキャストが登壇する。
2019 年の初演から、2021 年の再演を経て、再び星のホールで『病室』を上演できることを大変嬉しく思っております。 『病室』は劇団普通が近年上演しております全編茨城弁芝居のきっかけとなった作品で、 言葉では言い尽くせない特別な思い入れのある作品です。 まるで仲の良かった時も悪かった時も人生を共にした友人のような家族のような存在で、 大切に思うと同時に思い出すと胸の苦しくなるような思いがすることもあります。初演は 5 年前ですが、構想はそれより遥か昔、私が役者を始めたばかりの頃からあり、長い付き合いなのです。 その『病室』とまた正面から向かい合う時が来ました。 ですがまだ今は、心静かに隣に並んで座って顔も見ずにお互い話をしているような状態です。 12 月の上演の時、皆様に『病室』と私がどう向き合ってきたかを、是非ご覧いただけますと幸いです。
石黒麻衣のコメント