細野晴臣のデビュー55周年記念プロジェクトの始動が発表された。
細野はエイプリル・フールのベーシストとして1969年にデビュー。その後、はっぴいえんど、ティン・パン・アレー、YMOなどのメンバーとして活躍し、ソロ活動やプロデュース、レーベルの主宰などでも日本の音楽史に多大な功績を残してきた。2024年の秋にデビュー55周年を迎えるにあたり、ソニー・ミュージックエンタテインメントをパートナーとして、記念プロジェクトを展開することが決定。同プロジェクトの一環として、半世紀以上にわたる細野の軌跡を辿るデジタルミュージアム『HOSONO MANDALA』が2025年の秋にオープンする。発表にあたり、細野の書き下ろし楽曲を使用した、同ミュージアムのティーザー動画が公開された。
同ミュージアムのステートメントも発表され、知っているようで実は知らない、わかっているようで謎が多い細野のこれまでとこれからの世界が紐解かれる内容に期待が高まるものとなっている。企画編集 / デザインは、日本デザインセンター三澤デザイン研究室および同社のライターが担当。今後、同ミュージアムと連動した多様な企画や展覧会も予定されている。
どんどん変わっていく。拡がっていく。実験的。混沌としてなんだか分からないもの。こぼれて来たもの。
デジタルミュージアム『HOSONO MANDALA』ステートメント
新鮮な驚きにあふれていて。どこかにあるのだが、それとはちょっと違う。
空から降ってきて、自分というミディアム(媒介者)を通して出ていく。
彼方の記憶を引っ張り出したり、夢を思い出したり。過去と未来が交錯する。
そのちぐはぐな混ざり具合。直線じゃなくて螺旋階段のようなもの。得体の知れないもの。
歪んだへんてこりんなカオス。
また、細野の1stアルバム『HOSONO HOUSE』のカバー作品を集めた『HOSONO HOUSE COVERS』のリリースを記念したポップアップショップが、10月12日(土)から27日(日)まで東京・港区の白金台BIOTOPにて開催。ショーウィンドウには、五木田智央が手掛けた『HOSONO HOUSE COVERS』のアートワークが展示される。店頭では、五木田の作品を用いたアパレル商品や、タイ人の漫画家である「タムくん」ことウィスット・ポンニミット(Wisut Ponnimit)の描き下ろしイラストのTシャツ、架空のレンタルビデオショップ「HOSONO VIDEO HOUSE」をイメージしたグッズなどを販売。「HOSONO VIDEO HOUSE」のグッズはカクバリズムとスタイリスト・伊賀大介がプロデュースした。
『HOSONO HOUSE COVERS』は11月6日(水)リリースで、その中の4曲を2曲ずつ収録した7インチシングルもポップアップショップ限定で先行販売される。ジャケットは各アーティストごとに制作されており、mei eharaの“住所不定無職低収入”は柳智之、SE SO NEONの“パーティー”は佐藤薫、矢野顕子の“ろっか・ばい・まい・べいびい”は吉澤成友、くくくの“CHOO CHOO ガタゴト”は丹野杏香が担当している。
さらに11月28日(木)には、雑誌『Pen』の細野晴臣特集号の発売も予定。今後も多彩な企画の展開が決まっており、情報は順次発表される。
『HOSONO HOUSE COVERS』発売記念 POP UP SHOP
期間:2024年10月12日(土)-10月27日(日)
会場:BIOTOP | 東京都港区白金台4-6-44
『HOSONO HOUSE COVERS』より限定シングル7インチ
mei ehara 「住所不定無職低収入」/ SE SO NEON「パーティー」
販売価格:2,200円(税込)
矢野顕子「ろっか・ばい・まい・べいびい」 / くくく 「CHOO CHOO ガタゴト」
販売価格:2,200円(税込)