フジファブリックが2025年2月をもって活動休止することを発表した。
フジファブリックは、2000年にボーカルの故・志村正彦によって結成されたロックバンドで、2009年に志村が他界した後も、サポートメンバーを迎えながら山内総一郎(Vo / Gt)、加藤慎一(Ba)、金澤ダイスケ(Key)の3人で活動を継続。メジャーデビュー20周年を迎えた2024年2月には12枚目のアルバムとなる『PORTRAIT』を発表するなど、3人体制のフジファブリックは、志村在籍時の期間を超える年数で精力的に活動を続けていた。
メンバーの金澤が「この20年間でバンドに対してすべてを出し尽くした」という理由で脱退を申し出たことをきっかけに、今後のバンドとしての活動継続が困難と判断され、活動休止が発表された。活動休止を迎える2025年2月まで、すでに発表されているライブは開催される予定で、活動休止後のメンバーの活動については未定となっている。また、活動休止発表に寄せて、メンバー連名のコメントも公開された。
いつもフジファブリックを応援していただき、ありがとうございます。
この度フジファブリックは、2025年2月をもちまして、活動を休止させていただく事となりました。
20周年イヤーが進む中、突然このような報告をさせていただくことをどうかお許しください。2000年に志村正彦によって結成されたフジファブリックは2009年に大切な志村正彦を失いました。彼と共に歩んだ時間、共に育んだ思いや一緒に見た景色は、かけがえのない宝物だと思っています。
その思いをメンバー3人が胸に刻み、フジファブリックという大切な場所を音楽を作り続けながら守っていくという覚悟を持って2011年に活動継続を決め、多くの方々に支えられながらこれまで歩んで参りました。今年2月にリリースされた12枚目のアルバム「PORTRAIT」を制作中の2023年、金澤ダイスケより、自分のすべてをこのアルバムに注ぎ込み、20周年イヤーを全力で駆け抜け、その後バンドを脱退したいとの申し入れがありました。メンバー、スタッフ間で何度も話し合いを行いましたが、この20年間でバンドに対してすべてを出し尽くしたという金澤の意思は固く、バンドとしての活動継続は困難という判断に至り活動休止という決断をしました。
今後、メンバー3人それぞれが新たな道を進みます。その道がフジファブリックという場所に繋がっているのか、今後の活動の中で見つけられるかどうか、現時点では正直なところ分かりません。今は残されたLIVEの1本1本、1曲1曲に全身全霊を捧げていきたいと思います。
これまでフジファブリックを守り抜くという使命を幾度となく自らに問い、「絶対に解散しないバンド」という信念を持って活動してきました。今回の決断でファンの皆さまに残念な思いをさせてしまう事を大変申し訳なく思っています。
どうか受け止めていただきたいと思います。フジファブリックにたくさんの愛情を持って応援し、支えてくださったファンの皆さま、全国のメディアの皆さま、そしてバンドを何度も救ってくださったアーティストの皆さまには心から感謝を申し上げます。
来年2月以降のメンバーの活動につきましては、現在のところ未定となりますが、新たな一歩を踏み出した際には、温かく見守っていただけますと幸いです。2024年7月3日
フジファブリック
山内総一郎
加藤慎一
金澤ダイスケ