企画展『日常アップデート』渋谷で開催、6名の作品から日常を新たな視点で捉えなおす

企画展『日常アップデート』が、6月15日（土）から9月1日（日）まで東京都渋谷公園通りギャラリーで開催される。

同展は、さまざまな観点で日常を思わせる6名の作家の作品から、日常における人と人、人と社会の在り方について考え、日常を新たな視点で捉えなおす内容となっている。それぞれの作品から見えてくる他者の日常に触れることで、日常を人と社会との関わりから切り離して語ることはできるものではなく、何かしらの作用を相互に与え合っているといえるものとして認識する。同時に、コロナ禍などの災害時に改めて感じる尊さや儚さを持ついつもの風景が、新たな価値を帯び、日々を豊かに送れるようになることを目的としている。

出展作家は、鑑賞者が作品に触れるなどの行為で新たな体験を作るインスタレーション『デコレータークラブ』を展開する飯川雄大、作家自身の中から湧き上がる言葉をやわらかく連ねる関口忠司、アイロンビーズを用いた作品『COLORNY』を手がける土谷紘加、コンピューター内に立ち上げた仮想の理想郷の風景を描く原田郁、ワークショップやドローイングによって他者との関わりの中にある差異を見つめることを制作の契機とする宮田篤、白い布と黒い糸で表現された空間から日常とは何かを問いかけるユ・ソラとなっている。観覧料は無料。

会期中には、土谷とユによって制作されたさわれる作品、鑑賞者自身が展示室の「かばん」を別の会場へと運ぶ飯川の作品『デコレータークラブ　新しい観客』も展示。原田は「窓の絵」を描く参加型ワークショップ『共感の窓際』を実施し、参加者が描いた絵を仮想世界内ギャラリーで展示 / 公開する。宮田は「みんなでつくるおはなし」の小さな本『微分帖』などが体験できるポップアップ文化センター『びぶんブックセンター』をギャラリーの交流スペースに展開する。また、7月3日（水）（予定）からは、出展作家と担当学芸員が、作家の日常や出展作品について話す音声コンテンツ『日常ラジオ』をYouTubeポッドキャストで随時公開する。