山口つばさの漫画『ブルーピリオド』の実写映画化が決定し、8月9日(金)に全国公開される。
2017年6月に月刊アフタヌーンで連載が開始され、『マンガ大賞2020』大賞や『第44回講談社漫画賞』総合部門を受賞した同作。現時点で15巻である漫画の累計発行部数は700万部を超え、2021年にはアニメ化、2022年には『「ブルーピリオド」The Stage』として舞台化されるなど、幅広い形で作品が楽しまれている。
周囲の人望も厚く成績優秀だが、空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じている高校生・矢口八虎(やぐちやとら)が、1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑み、国内最難関の美術大学・東京藝術大学を目指して奮闘していく物語となっている。矢口八虎を眞栄田郷敦、八虎が美術部に入るきっかけを作った人物で、自分の「好き」について葛藤する、女性的な容姿の同級生「ユカちゃん」こと鮎川龍二を高橋文哉、八虎の最大のライバルで、驚異的な画力を持つ天才高校生の高橋世田介を板垣李光人、八虎が苦難にぶち当たるたびに乗り越えるきっかけを与えてくれる存在で美術部の先輩・森まるを桜田ひよりが演じる。
監督は『サヨナラまでの30分』『東京喰種 トーキョーグール』で知られる萩原健太郎。萩原監督は「本物であること」にこだわり、作品中の絵画に力を入れて制作。練習用に描かれたものも含めると本編に登場する絵画は合計401枚にものぼり、そのうち300枚以上がこの映画のために描き下ろされた。登場するキャスト陣は撮影前に半年以上の時間をかけて絵画練習を行い、絵を描く所作や動きを体得。劇中に登場する絵画の一部は実際にキャストが描いたものが採用されている。
情報解禁に際し、キャスト4名、山口、萩原からのコメントが公開された。
■眞栄田郷敦(役名:矢口八虎)コメント
楽しいけどなんか浅い毎日。地に足がついてないような、自分を俯瞰で見てるような。苦しい時間は遅く感じて、楽しい時間は早く感じる。八虎と共に歩んでるような感覚になれる映画だと思います。
「好きなことに人生の一番大きなウェイトを置く、これって普通のことじゃないでしょうか」という台詞の美しさ。その裏にある怖さやしんどさ、変わっていく自分や環境、それに伴う人間関係。そんなことを感じてもらいながら、今、自分の将来のことを考えてる人も、もう考えるのを辞めてしまった人も、自分の好きなことは何なのか、自分にとっての幸せは何なのか、改めて少し考えてみるきっかけになれば嬉しいです。そして、今もう既に戦ってる人は、この映画を見て少しでも希望を持ってもらって、これからも戦い続けてもらえればと思います。■高橋文哉(役名:ユカちゃん<鮎川龍二>)コメント
ブルーピリオドという作品は存じ上げていましたが、作品を見た事はなく、お話を頂いて原作を読ませていただきました。作品全体にももちろんですが、鮎川龍二という人物に惹き込まれましたし、この人物を僕が演じる事が出来るのか不安を感じました。でも、同時にドキドキとワクワクが止まりませんでした。
こんなにも素敵なキャラクターでこの作品の圧倒的な魅力にもなる、ユカちゃんを任せていただける事を本当に光栄に思いました。やるからには鮎川龍二の魅力を忠実にできる限り膨らませられる様に全身全霊でこの役に挑みました。役作りでいうと、日本画の練習などもしましたが、身体的にも自分とユカちゃんに僕自身が境界線を感じない位まで追い込みました。大変なこともありましたが、本当に楽しかったです。
そんな鮎川龍二を皆さんにも是非見て頂けたら嬉しく思います。僕がやれる事やるべき事やりたい事をユカちゃんや八虎のようにこの作品に詰め込んでおります。皆様、是非劇場へ。■板垣李光人(役名:高橋世田介)コメント
今回このお話をいただき、趣味程度ではありますがインプットとしてもアウトプットの手段としてもアートを嗜む身としてはいっそう身に入るものがありました。
また原作においても、元々アートをテーマとしたストイックな作品として存じ上げておりましたし、高橋世田介というキャラクターにも共感する部分が多かったため、とても運命を感じております。
“好き”を追い求めることは決して逃げや楽なことではないのだと、その道中には何度も傷付き幾重にも重なる壁が待っているということ。そしてその先には広い海が全ての人を待っていることを教えてくれる作品になっていると思います。夢を追う人も、その傍で支えている人も、いろいろな方に観ていただきたいです。■桜田ひより(役名:森まる)コメント
まずは、萩原監督とまた一緒に作品を作れる喜びと期待感を感じ、同時に八虎の人生を変えるきっかけを作った森まる先輩という、物語のキーとなる役を演じられるワクワクも感じました。
自分は今まで絵の世界に触れる機会があまりなかったので、練習期間は毎回学ぶことだらけでした。中々体験できることではなかったので、本当に貴重な経験をさせていただきました。学校の穏やかさから、張り詰めた緊張感が漂う予備校まで、見どころ満載の映画になっているので、皆さん楽しみにしていてください。■山口つばさ(原作)コメント
(完成した映画を観て)自分が漫画として書いていた時には見えてなかった景色や役者さんが演じるキャラクターの表情、言葉を発するまでの”間”の感覚など漫画ではできなかったことがたくさん表現され、各シーンで作り物ではないリアリティを感じられた、映画『ブルーピリオド』に率直に感銘を受けました。そしてキャストの皆さんは多くの時間をかけ絵画練習をされ、私が初めて現場でその様子を見た時には皆さんの所作が絵描きのそれになっていて、ただただ驚きました。中でも眞栄田さんにお会いした際には「同級生の矢口くん」に会ったような、気まずさすらも感じてしまうほどでした。企画の段階からこの作品をどう映画にするのか?ご自身のビジョンを明確に持ち、常に観客に向かって映画を届けようと考えていた萩原監督にお任せすることができて、本当に良かったです。人が何かを始めようとするときの熱量を皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。■萩原健太郎(監督)コメント
山口つばさ先生が作り上げた『ブルーピリオド』という完成された作品を実写映画化する上で最も大切にしたこと、それは原作の中心にもある問い『芸術は才能なのか?』に映画として挑むことでした。才能がないのに好きな事に挑戦するのは無駄なことなのか?情熱が才能を凌駕する武器になり得るのか?これは八虎のように自分が進む道を模索している世代だけでなく、何かに情熱を注ぐことに夢中で挑戦する全ての世代が楽しめる映画です。ご期待ください。
脚本はアニメ版『ブルーピリオド』や『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』、現在前編が公開中の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の吉田玲子が務めた。音楽は、『キャラクター』『ナラタージュ』をはじめとした作品のサウンドトラックを手掛け、『映画 えんとつ町のプペル』で『アニー賞』最優秀音楽賞にノミネートされた経験を持つYaffle(小島裕規)が担当している。
実写映画化決定の発表に合わせ、特報映像とティザービジュアルも同時に解禁。このうち特報映像は、矢口八虎の日々に物足りなさを感じるモノローグからはじまり、1枚の絵との出会いのシーンと「俺の心臓は今、動き出したみたいだ」というセリフをきっかけに、東京藝術大学を目指して奮闘する様子が描かれている。また、映像中に登場する「情熱は、武器だ。」というコピーは、ティザービジュアルにも用いられたものとなっている。
なお、大阪・南港のATCギャラリーでは、4月12日(金)から『ブルーピリオド展 in 大阪 ~アートって、才能か?~』を開催。原作漫画の原画などの展示に加え、「映画『ブルーピリオド』の作り方」と題して、眞栄田、高橋、板垣の劇中衣装や、キャストが撮影前に練習で描いた絵画が展示される。
映画『ブルーピリオド』
眞栄田郷敦
高橋文哉 板垣李光人 桜田ひより
原作:山口つばさ『ブルーピリオド』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
監督:萩原健太郎
脚本:吉田玲子
音楽:小島裕規“Yaffle”
製作:映画「ブルーピリオド」製作委員会
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ワーナー・ブラザース映画 ©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会
公式X:@blueperiodmovie
公式Instagram:@blueperiod_movie
TikTok:@warnerjp
公式HP:blueperiod-movie.jp
#映画ブルーピリオド
ブルーピリオド展 in 大阪 ~アートって、才能か?~
会期:2024年4月12日(金)~6月30日(日) の金土日祝および4月30日(火)~5月2日(木)
開館時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
会場:大阪南港 ATC ギャラリー(大阪市住之江区南港北 2-1-10)
主催:関西テレビ放送、産経新聞社、ATC
問合せ:06-4862-5877(2月14日以降・平日10:00~17:00)※開催期間中は開催日時に準ずる
入場料(通常:一般1,800円、大高生1,200円、中小生700円)、消費税込
※小学生未満無料
※障がい者手帳をお持ちの方はご本人と介助者1名までが当日料金の半額となります。(要証明)
<大阪会場限定! 来場者特典情報>
大阪会場限定!!
八虎と世田介のイラストステッカーをプレゼント!
裏面はそれぞれの受験票になっています。
※枚数には限りがございます。無くなり次第終了とさせていただきます。
※絵柄はお選びいただけません。