ドキュメンタリー映画『ナチ刑法175条』(原題:Paragraph 175)が3月23日(土)より公開される。
2000年の『ベルリン国際映画祭』最優秀記録映画賞など、多数の映画賞を受賞した同作。日本では2001年の『山形国際ドキュメンタリー映画祭』コンペティション部門に選出され、2023年7月にも『刑法175条』のタイトルで特別上映が行われていたが、今回は新たに開発されたデジタルリマスター版による上映となり、タイトルが『ナチ刑法175条』に改められた。
同作は、ドイツでかつて施行されていた同性愛者を差別する「刑法175条」により、特にナチ政権下で強制収容所に送られながらもかろうじて生き延びた人へのインタビューから同性愛が禁じられていた当時の状況を克明に描き出す内容となっている。監督は長編ドキュメンタリー映画『ハーヴェイ・ミルク』を手がけたロブ・エプスタインとジェフリー・フリードマンが務め、ナレーションは自らもゲイであることを公表しているイギリス人俳優のルパート・エヴェレットが担当した。
今回の上映に伴い、予告映像も公開。生き残った証言者が語る様子、インタビュアーを務めるアメリカ合衆国ホロコースト記念博物館のクラウス・ミュラーがインタビュー敢行に葛藤する発言などが含まれたものとなっている。
ナチ刑法175条
監督:ロブ・エプスタイン(『ハーヴェイ・ミルク』)、ジェフリー・フリードマン
米国(アメリカ)/1999/英語・ドイツ語・フランス語/カラー/81分/日本語字幕付き
原題:Paragraph 175
配給:パンドラ
http://www.pan-dora.co.jp/paragraph175/