劇作家 / 演出家の細川洋平の作品を上演する演劇カンパニー「ほろびて」が、2024年2月に上演する新作『センの夢見る』に先駆け、ワークインプログレスとして同作のリーディング公演を12月10日(日)に東京・吉祥寺シアターにて開催する。
同作は夢や、夢見る人々を描く「とても小さくてシンプルな演劇」。リーディング公演にあたっては、作品に対する新たな視点の獲得を目指し、ほろびて初の試みとして演出家を一般公募した結果、演劇カンパニー「ムニ」を主宰する宮崎玲奈が選ばれた。宮崎は雑誌『悲劇喜劇』の「これからの演劇界を担う若手12人」にも選出されており、リーディング公演は音響や照明演出のない素舞台で行われる。また、上演後には宮崎、細川、出演者、そして観客も交えたディスカッションも予定されている。
12月8日(金)と9日(土)には、関連企画として「ほろびてルックバック・シアター&トークサロンextra」も実施される。同企画では、ほろびての代表作である『あでな//いある』(2023)と『苗をうえる』(2022)の記録映像を無料で上映。8日には中川瑛(GADHA代表)、9日には東畑開人(臨床心理士)を招いたトークも作品上映後に行われる。