俳優として世界的な⼈気を誇るウーピー・ゴールドバーグなどが製作を務めた映画『ティル』(英題:TILL)が12月15日(金)より全国ロードショー。同映画の本予告映像が公開された。
同作は、1955年8⽉28⽇にアメリカ合衆国ミシシッピ州マネーで実際に起きた「エメット・ティル殺害事件」を初めて劇映画化した作品。この事件は、20世紀の公民権運動、21世紀のブラック・ライヴズ・マター運動、2022年3月のエメット・ティル反リンチ法成立まで、現代の社会運動の源流となった事件。公開後すぐに各国の映画祭で賞賛を受け、主要 60 映画祭 21 部⾨受賞 86 部⾨ノミネートされた話題作。プロデューサーのウーピー・ゴールドバーグをはじめ、『007』シリーズのスタッフなど⼀流のチームで製作された。
同作の舞台は、1955 年のイリノイ州シカゴ。夫の戦死後、空軍で唯⼀の⿊⼈⼥性職員として働くメイミー・ティルをダニエル・デッドワイラーが、⼀⼈息⼦で 14 歳のエメット(愛称:ボボ)をジェイリン・ホールが演じた。
今回解禁された本予告映像では、親戚の家で楽しい夏の休暇を過ごしていた息⼦が⼀転、⽩⼈との間に起こったトラブルに巻き込まれた末、遺体で発⾒される姿が映し出される。悲しみに暮れるも、母親は息⼦のありのままの姿を世界に知らしめることで、その存在と、悲劇を世に問うことを決⼼。絶望を希望に変えていく⺟親の愛と強さが表現された映像となっている。
エメット・ティル殺害事件のことは、同じ⿊⼈なら聞いたことがあるはずです。それは、1 つの会話から始まり、2 つ、3 つの会話へと発展していく。そのようにこの物語が多くの⼈に広がっていくこと、それがこの映画を作った全員の⽬標であり、より良い未来をつくるために過去から学び、今⾏動を起こすことの重要さを伝えたいのです(2022 年全⽶公開当時)
ウーピー・ゴールドバーグのコメント
製作:ウーピー・ゴールドバーグ(『天使にラブ・ソングを…』)、バーバラ・ブロッコリ(『007』シリーズ)
監督・脚本:シノニエ・チュクウ
出演:ダニエル・デッドワイラー、ウーピー・ゴールドバーグ、ジェイリン・ホール、ショーン・パトリック・トーマス、ジョン・ダグラス・トンプソン、ヘイリー・ベネット
2022年/アメリカ/シネマスコープ/130分/カラー/英語/5.1ch/原題『TILL』/
字幕翻訳:風間綾平/PG-12/
配給:パルコ ユニバーサル映画
12/15(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
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