映画『若き見知らぬ者たち』が、2024年に公開されることが決定し、9月14日(木)にクランクインされた。
同作で原案 / 脚本 / 監督を手がけた内山拓也は、2020年に公開された『佐々木、イン、マイマイン』が、第30回日本映画批評家大賞で新人監督賞を受賞するなど、多くの新人賞を獲得。内山にとって商業長編デビュー作品となる『若き見知らぬ者たち』は企画段階から海外配給会社の注目を集め、フランス、韓国、香港、日本の4つの国と地域での共同製作映画となった。
主人公の風間彩人を磯村勇斗、彩人の弟で総合格闘技の選手・壮平を福山翔大が演じることも発表された。ともに父の借金返済と難病を患う母の介護を担い、家族の問題と自身の人生とのはざまでもがき苦しみながらも、ささやかな幸せを掴もうとする姿が描かれる。
また公開決定に際し、磯村、福山、内山からのコメントが公開されている。
■磯村勇斗コメント
今回はタイトルにもあるように、同世代の若いキャスト・スタッフさん達が多く、みんなで一緒に作品を創り上げていく現場になりそうなので、今から撮影が楽しみです。
既に、内山監督のオリジナルな発想と、仲間を大切にする想いを、撮影前からひしひしと感じています。
皆さんのお力をお借りしながら、この作品が最後まで完走できるよう自分自身も向き合い、励んでいきます。
■福山翔大コメント
何が何でも、この物語を届けたい。お話をいただいた時に、そう感じました。
本作が描く、突きつけられる死⽣観に何度台本を読んでも、うなだれ、⽴ち上がりたくなりました。 僕が演じる壮平は、総合格闘技の選⼿ということで昨年から約 1年間、様々な⽅のサポート のもとジムに通い、トレーニングしてきました。⽇々の⾷事が変わり、過ごし⽅が変わり、生活そのものが⼀変しました。その全てを懸けられる作品に出逢えた喜びと情熱を胸に、最後まで演じ抜きたいと思っています。
本作の⽣みの親である内⼭拓也監督、兄の彩⼈役を演じられる磯村勇⽃さんをはじめ、素晴らしいキャスト、スタッフのみなさまと世界に届く熱を⽣み出せればと思います。 宜しくお願いいたします。
■内山拓也(原案・脚本・監督) コメント
脚本は、2016 年の PFF で「ヴァニタス」の上映が終わった後に描き始めました。 この7年間は、ころころと変化する天気のように、灼熱の太陽にさらされ、雨は激しく降り注ぎ、時に嵐が巻き起こる、ついていくだけでもやっとな毎日でした。それでも、どんなに時代が移り変わっても変わることのない核が、この企画にはずっとありました。
本作は、わたし自身と同じような、名もなき戦士の物語です。わたしたちはずっと、常に若き見知らぬ者たちです。皆さまにお届けできる日を想像しながら、大切に撮影していきます。