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ゆうめいの池田亮インタビュー 『岸田國士戯曲賞』受賞作家は美大時代、墓石を掘りたかった

2024.9.5

#STAGE

カプセルトイ作品の反響をきっかけに生まれた新作

ー新作『球体の球体』についてですが、カプセルトイのガチャガチャっていう言葉があって、そこから連想ゲーム的に親ガチャ、子ガチャみたいに話に膨らんでいったんでしょうか?

ストーリー
現代アーティストの本島幸司(新原泰佑)は、2024年に遺伝と自然淘汰をコンセプトとしたアート作品『Sphere of Sphere』を創作する。その作品が話題となり、独裁国家の「央楼」に招待されることで、本島には思いもよらぬ人生が待ち受けていた。そして35年の時を経た2059年、本島の告白から物語が始まる。

池田:そうですね。実は、自分のハンドメイド作品がカプセルトイ化された時に、それを欲しいっていう海外の人がたくさんいたんです。で、海外に初めてエアメールを使って送ったりしたんですけど、僕は海外って一度も行ったことがないんです。それが、ガチャガチャという作品きっかけで意外と簡単に繋がるんだな、って思ったところから、人と人との繋がりっていう、今回のストーリーが立ち上がっていきましたね。

X投稿:懐かしくも現役な混合水栓のクリスタルハンドルの指輪を作りました。実際にひねって回せます🚰

ー『球体の球体』っていうタイトルはどのようにして浮かんだんですか?

池田:ガチャガチャは「球体の中に世界がある」というイメージが最初にありました。ガチャガチャってミニマムだけどすごく奥行きがあって、この小さいプラスチックを開けて中にお宝が入っている仕様が、好きだなあと思って。ああいうものがショッピングモールに並んでいると、たくさん世界があるなあと思ったりして。それと、親と子、遺伝というテーマも絡めて『球体の球体』っていうタイトルにしましたね。

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