グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
6月25日は、ライトノベル作家・たか野むさんからの紹介で、ゾンビタロット占い師のTAZNさんが登場。ゾンビタロットを始めたきっかけや、TAZNさん自身で作ったオリジナルのタロットカードなどについて伺いました。
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ゾンビタロットは伝統的なタロットカードをゾンビの世界観でリメイクしたもの
Celeina(MC):昨日出演していただいた、タカノさんの実の弟であるライトノベル作家のたか野むさんからのご紹介です。
タカノ(MC):うちの弟がお世話になっております。
TAZN:こちらこそお世話になっております。
Celeina:たか野むさんは、学生時代にTAZNさんから演劇の指導を受けていたんですよね?
TAZN:たか野むさんが演劇部の部員で、自分はOBで指導員という立場で出会いました。その後たか野むさんが劇団を立ち上げて、そのお手伝いに行ったりもしていましたね。
タカノ:その劇団は3回くらい公演をやったと思うんですけど、兄として全部観に行っています。
TAZN:素晴らしい、レアですね。
タカノ:TAZNさんのお話は間接的に弟から聞いていたんですが、まさか今ゾンビタロット占い師という、聞いたことがない肩書きになっているとは驚きました。
Celeina:早速伺っていきたいなと思うんですが、まずゾンビタロットってなんですか?
TAZN:ゾンビの絵が書いてあるタロットカードです。これなんですけど。
Celeina:スタジオにお持ちいただいております。
タカノ:すごくかっこいいですよ!
Celeina:すごくスタイリッシュでアーティなデザインですね。
タカノ:昔の映画のポスターのようなタッチといいますか。
TAZN:1950年代くらいのテイストで、コラージュで作られているみたいです。
Celeina:私が見ているカードは、化学研究者みたいな方が試験管で研究をしているんですけど、その隣にゾンビの足が横たわっています。

TAZN:それは、マッドサイエンティストがゾンビを解剖して遊んでいる絵ですね。
Celeina:想像以上にダークな世界観でしたね(笑)。
タカノ:絵柄はもちろんなんですけど、普通のタロットカードとはどういうところが違うんでしょうか。
TAZN:タロットはフォーマットが大まかに決まっているんですけど、ゾンビタロットはそれに沿ってゾンビの世界でリメイクしたみたいな感じですね。
タカノ:では、普通のタロットカードの絵柄と対応はしているということですか?
TAZN:全部しています。
Celeina:使い方とか占い方は、一般的なタロットカードと同じなんでしょうか?
TAZN:一緒です。ただ、ゾンビ映画あるあるみたいな絵がいっぱい出てくるので、「あなたの人生は今ゾンビ映画で言ったら、こういうシーンですね」みたいな占い方をすることもできます。
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番組MCタカノとCeleinaが実際にゾンビタロット占いを体験
Celeina:面白いですね。今日は実際に、ゾンビタロット占いをやっていただけると伺っております。タカノさんから占っていただきましょうか。
TAZN:では1枚好きなカードを選んでください。
タカノ:手つきがすごく鮮やかですよ。ではこのカードを選びます。
TAZN:選んだカードはどんな絵でしょうか。
タカノ:目隠しをした男性が、チェーンソーを持ってゾンビと戦っているカードですね。

TAZN:これはチェーンソーとライフルの2つの武器を持っていて、振り回してゾンビを退治している絵です。ただ、これは本当は2つとも両手で持たないと危ない武器です。それぞれを片手で持っているので、どちらも手放せない、どちらかを選択できないという意味があります。何か2つ可能性があって、どちらにするかの決定を保留している。でも可能性は残されているから、それを頼りにしてやっているというカードですね。
Celeina:今の結果を受けて、タカノさんはどうでしょうか。
タカノ:2つの武器というと、例えば音楽もやっているし、小説も書いているし、いろんな仕事をやっていたりしますね。何か迷いがあるのかな。
TAZN:武器をいくつか持っているということではありますね。
タカノ:目隠ししているのはどういう意味があるんでしょうか?
TAZN:伝統的なタロットの絵柄でも目隠しはしているんですけど、内省的で自分の心の声を聞くみたいな、ノイズをあまり入れないようにして、自分の中の声を聞いてやっているという意味があります。座頭市みたいな感じになっていますね。
タカノ:かっこいいですよね。めちゃめちゃゾンビを倒していますからね。
Celeina:目隠しはちょっとラジオに近いような気もしませんか? 耳から摂取するものだし。
タカノ:チェーンソーがラジオなのかな……。いろいろ考えてしまいますね(笑)。改めて向き合う時間が欲しいです。Celeinaさんも占ってもらいましょうか。
Celeina:引きました。頭にリボンをしてピンクのドレスを着た小さい女の子が、ゾンビの少年と一緒に肩を組み合っているようなカードです。
TAZN:これはゾンビになっても友達だよという意味が込められた絵柄のカードです。それだけ心が繋がっているという、仲が良いことを表すカードで、人と仲良くなる力があると読むことができます。
Celeina:嬉しいですね。ありがとうございます。
タカノ:これは未来を占うというよりは、現状の心の状態を占っている感じなんですか。
TAZN:未来を読むこともできるんですが、今はあまり質問を立てないで引いてもらいました。なので、今フォーカスすべきこととか、今持っている力とかが出ています。
タカノ:面白いですね。
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相談者の深刻さに寄り添いながら、遊び心もあるのがゾンビタロット
Celeina:実際にゾンビタロットで占っていただいたんですけれども、他にもいろんな派生タロットカードはあるんですか?
TAZN:今はものすごくたくさんの種類があります。ゾンビタロットみたいなジャンルものから、アニメや映画作品などの特定の作品が描かれたタロット、もしくはマイノリティの人が自分たちのアイデンティティとかメッセージを込めるために作ったタロットや、絶滅危惧種の動物をモチーフにした環境意識を訴えるタロットとか。ありとあらゆる考え方とかカルチャーをタロットに乗っけていくのが今はすごく盛んです。
Celeina:TAZNさんは、実際にタロットカードに乗せている思いはあるんでしょうか?
TAZN:ゾンビタロットは生きるか死ぬかの世界でサバイバルしている作品だから、相談者の方の深刻さに寄り添ってもくれるし、同時にユーモアも感じられるカードなんです。なので、ちょっと遊びみたいな感じで、自分の深刻さから少しズレることができるみたいなところがいいなと思ってやっています。
タカノ:なるほど。ゾンビタロットの歴史はどれぐらいなんですか?
TAZN:これは2012年に出たものですね。
Celeina:TAZNさんはご自身でもタロットカードを作られているんですよね。
TAZN:そうなんです。去年TwitterがXになって、Twitterにいたくないという人たちがいろいろなSNSに分散していった流れがあったじゃないですか。その中の1つで「タイッツー」というSNSが出てきたんです。
タカノ:「ツイッター」を逆から読んだ名前ですね(笑)。
TAZN:そうなんです。「タイツ」という名前がついているので、SNS内のネットミームのような感じでタイツがもてはやされていて、それに影響を受けてタイツタロットというのを作ったんです。
Celeina:すごくキュートですね。これはTAZNさんが絵を描かれたんですか?
TAZN:そうです。
Celeina:どのカードのキャラクターもしっかりタイツを履いていて面白いですね。王様が網タイツを履いていたりして、ゆるキャラみたいで可愛いです。
タカノ:死神っぽいドクロみたいなキャラクターもタイツを履いていますね。
TAZN:これは鎌でタイツの毛玉を刈っている絵なんです。伝統的なタロットカードを元にして、全部描き直しています。

Celeina:すごく面白いです。タロットカードの世界は無限大なんですね。
タカノ:そもそもタロットカードはどういうきっかけで出会ったんですか?
TAZN:もともとゾンビ映画が好きなので、誕生日にゾンビタロットをプレゼントしてもらったんです。当時はタロット占い師ではなかったんですが、使っていくうちにすごく自分と相性が良いとわかって、プロの占い師になることになりました。
タカノ:プレゼントがきっかけでプロのタロット占い師になられるのはすごいですよ。皆さんも気になる方が多いと思うので、ぜひTAZNさんのSNSをチェックしてみてください。
Celeina:さて「FIST BUMP」、グータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいているのですが、TAZNさんがご紹介してくださるのはどんな方ですか?
TAZN:小田島等さんというデザイナー兼アーティストの方です。VOIDというギャラリーをされていて、そこで以前占いをさせていただいていた時期がありました。
Celeina:気になりますね。明日は小田島等さんに繋ぎます。今日お迎えしたのはゾンビタロット占い師のTAZNさんでした。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann