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シャッポにインタビュー 細野晴臣に出会わされ結成し、歪で面白い音楽を完成させるまで

2025.4.23

シャッポ『a one & a two』

#PR #MUSIC

YOUR SONG IS GOODもSAKEROCKも聴いたことがなかった。角張社長に押されインストバンドに

―シャッポの結成は2019年ですが、コロナ禍を経てもしばらくはずっと練習や曲作りをしていて、長らく「地下時代」があったと(笑)。表立った活動をするようになったのは2023年からで、リリースも角張さんとの出会いがきっかけ。最初に渡したデモにはインストと歌ものの両方があったけど、角張さんの意向で「インストバンド」としてデビューすることになったそうですね。

細野:一番最初に作ったのが音くんの曲で、歌詞もあったよね?

福原:どの曲だ?

細野:“めし”じゃない?

福原:じゃあインストだね。

細野:そうか、我々はインストからスタートしてるのか。

福原:してはいる。なんならデモは歌ものの方が多かったけど、僕が「恥ずかしい」っていう理由でちゃんとやらなかったりして(笑)。

ーじゃあ最初から「インストでやっていこう」という感じではなかったわけですね。

福原:それは完全に角張さんが決めたというか、実は僕たちは何の意思もないです(笑)。人にどう見られるかは一切気にしてなかったんですけど、やっぱり細野さんっていう存在があって、なんとなく2人ともプレッシャーというか、生半可には出れない、みたいな気持ちはあって。

そこで角張さんが道筋を立ててくれたというか、「インストでいきたい」って言ってくれて、僕らインストも作れるから、それでいいかなって。

―YOUR SONG IS GOODであり、SAKEROCKであり、インストはカクバリズムのレーベルカラーのひとつですもんね。

福原:僕らは当時どっちもあんまり聴いたことがなかったので、「いまどきインストが伝統なんだ」って思いました(笑)。僕らの場合はインスト曲も基本歌詞とか歌があるので、そもそも分け隔てがないっていうのが一番でかいかもしれない。

ー1940年代の音楽が好きで、ブギウギやスウィングを追求してる側面はもちろんあるだろうけど、シャッポの音楽がそのままそれかというとそうでもなくて。インストか歌ものかも、ジャンルや編成や年代も定義はせずに、「これ面白いよね」と思うものを積み重ねてきて、それがアルバムになった印象です。

福原:地下時代はそれをやりすぎてたんだと思います。何かに似たら作るのをやめてたんですよ。「今のそのベースの動きはよくある」とか「それをやることによって、ニューオリンズが感じ取れるからやめて」みたいな感じだったので、それでどんどんわけがわからなくなっていきました。

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