6月28日(金)に配信リリースされ、千葉雄喜が客演参加したミーガン・ザ・スタリオン(Megan Thee Stallion)の新曲”Mamushi (feat. Yuki Chiba)”が話題を呼んでいる。
2008年からおよそ13年間KOHHとして活動した間にも、フランク・オーシャン(Frank Ocean)、宇多田ヒカル、マライア・キャリー(Mariah Carey)らのアルバムにも参加した千葉にとって、また1つ新たなコラボとなった。
2021年にKOHHを引退した千葉は、2023年末から月刊文芸誌『文學界』でエッセイ『千葉雄喜の雑談』を連載、元Tajyusaim BoyzのYoung Sex改めYan Sekuの1stアルバム『NATURAL PUNKS』の総合プロデュース、MV監督、撮影、編集など多岐にわたる活動で続けていた。そんな千葉の名前が再び音楽シーンの話題を席巻するようになったのは2024年2月13日。すでにライブやDJで披露されていた楽曲”チーム友達”が配信リリースされ、ミュージックビデオが公開された。同曲は、Watsonなどの作品でも知られるKoshyがビートプロデュースを手掛けたもので、本名である千葉雄喜名義での初のMV及びリリース作品となった。
本人名義の初音源として突如リリースされた”チーム友達”はその後、国内のみならず海外からもクリス・ブラウン(Chris Brown)、バン・B(Bun B)、デューク・デュース(Duke Deuce)、NLE・チョッパー(NLE Choppa)、今回コラボしたミーガン・ザ・スタリオンなどが反応。各SNSで大きな話題を呼び、多くのUGC(User Generated Content / ユーザー生成コンテンツ)が投稿された。
3月には関西の盟友であるYoung Coco、Jin Doggを迎えた”チーム友達 (Dirty Kansai Remix)”を、4月には名古屋の盟友SOCKS、¥ellow Bucks、MaRI、DJ RYOWを迎えた”チーム友達 (東海Remix)”を立て続けにリリース。5月にはオリジナル楽曲と2つのリミックスの3曲に加え、国内からJNKMN & PETZ、eyden、キングギドラ、TAKABO & DADA、SKY-HI、Loota、Watson、海外からデューク・デュース、バン・Bが参加した10曲の新リミックスを収録したコンピレーションアルバム『チーム友達 The Remixes』も発表。コンスタントに提供された話題とピアノのフレーズがリフレインするキャッチーな楽曲のバズで2024年上半期を象徴する1曲になったと言えるだろう。5月に開催された国内最大級のヒップホップフェス『POP YOURS 2024』への出演も果たし、8月に開催される『SONICMANIA』にも参加が決定。音源で耳目を集めた千葉の復帰作はライブを通して、身体性を帯びつつあった。
そんな中、新たなサプライズリリースとなったのが、ミーガン・ザ・スタリオンの3rdアルバム『MEGAN』収録曲である新曲の”Mamushi (feat. Yuki Chiba)”だ。”チーム友達”を手がけたKoshyがプロデュースした楽曲のテーマは「お金」。KOHH時代にもたびたび千葉が歌ってきたテーマであり、ミーガン自身も<お金 稼ぐ 私は スター>と英語だけではなく日本語も交えたリリックをラップしている。
両者ともに繰り返す「スター」というフレーズが象徴的で、KOHH時代の「結局地元」や、「チーム友達」「契り」などシンプルなワードでインパクトを残す千葉らしさも存分に発揮された楽曲になっている。ミーガンのバースには、来日した海外アーティストの新スポットとして定着したジェントルマンズクラブ「MADAM WOO」の名前も登場。日本のカルチャーに造詣の深い彼女らしさも垣間見える。
ミーガン自身がTikTokに投稿した”Mamushi”のダンス動画は、すでに600万以上のいいねを記録。千葉雄喜の復帰が巻き起こしたセンセーションはまだ収まりそうにない。