2025年本屋大賞のノミネート10作品が発表された。
22回目を迎える本屋大賞は、新刊書の書店で働く書店員のみの投票によって選ばれる文学賞。書店員自身が1年間に読んで「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思ったかどうかが投票基準となっている。2024年は宮島未奈の『成瀬は天下を取りにいく』が大賞を受賞した。
今回発表されたノミネート作品は、652人からの投票によって選出されたもの。宮島未奈の成瀬シリーズ第2弾となる『成瀬は信じた道をいく』や、朝井リョウの『生殖記』など、投票結果上位の10作品が発表された。
2025年本屋大賞ノミネート作品
早見和真『アルプス席の母』(小学館)
阿部暁子『カフネ』(講談社)
山口未桜『禁忌の子』(東京創元社)
一穂ミチ『恋とか愛とかやさしさなら』(小学館)
野崎まど『小説』(講談社)
金子玲介『死んだ山田と教室』(講談社)
恩田陸『spring』(筑摩書房)
朝井リョウ『生殖記』(小学館)
宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』(新潮社)
青山美智子『人魚が逃げた』(PHP研究所)
大賞作品は今後2次投票を経て決定する。大賞作品の発表および贈賞式は4月9日(水)に東京・信濃町の明治記念館で行われる予定となっている。
2025年本屋大賞 実施概要

■選考期間:2024年12月~2025年4月
■対象作品:2023年12月1日~2024年11月30日に刊行された日本の小説(判型問わず オリジナルの小説)
■投票参加資格者:新刊を扱っている書店の店員であること(オンライン書店店員、パート社員も含む)
■選考方法
(1)一次投票で一人3作品を選んで投票。
(2)一次投票の上、集計結果上位10作品をノミネート本として発表。
(3)二次投票はノミネート作品をすべて読んだ上で、全作品に感想コメントを書き、ベスト3に順位をつけて投票。
(4)二次投票の集計結果により大賞作品を決定。