茨城・水戸芸術館の現代美術ギャラリーにて、近藤亜樹の個展『近藤亜樹:我が身をさいて、みた世界は』が2月15日(土)より開催される。
1987年、北海道生まれの近藤亜樹は、2012年に画家としてデビュー。日常の事物や記憶に残る人々の面影、植物、幼子の言葉といったプライベートなモチーフから生と死や超越的な自然の力といったテーマまでを自身のなかに受け止め、それらを描くことで異なる者同士が「いま・ここ」につながり合う世界を展望してきた。2015年には、約1万4000枚の油彩と実写を組み合わせた鎮魂の映画『HIKARI』を発表。2020年より、山形県を拠点に活動している。
近藤にとって過去最大規模の個展となる同展では、2022年以降の作品と、同展に向けて制作された50点以上の新作を一挙に展示。生への肯定や他者と共に在ること、人間的な尺度を越えた自然の世界、植物とのささやかな交感、芸術の根源に対する問いなどをテーマに、建築家・青木淳が構成を担当した。
同展で初公開となる、幅9メートルを超える新作絵画『ザ・オーケストラ』は、水戸芸術館の前館長を務めた指揮者・小澤征爾を念頭に制作されたという。サボテンをモチーフにした新作シリーズでは、展示設計の青木と、「いい顔してる植物」をコンセプトに活動する植物屋「叢」(Qusamura)とのコラボレーションで、さまざまなサボテンに出会うインスタレーションが展開される。
『近藤亜樹:我が身をさいて、みた世界は』
会期:2025年2月15日(土)~ 5月6日(火・振休)
開場時間:10:00~18:00(入場は 17:30 まで)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
休館日: 月曜日、2月25日(火) ※2月24 日(月・振休)、5月5日(月・祝)は開館
入場料:
一般 900円、団体(20名以上)700 円
高校生以下/ 70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です
◎1年間有効フリーパス「年間パス」2,000円
◎学生とシニアのための特別割引デー「ファーストフライデー」:
毎月第一金曜日は学生と65~69歳の方が100円で展覧会をご鑑賞いただけます。※要証明書
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
協力:シュウゴアーツ、サントリーホールディングス株式会社
展示構成:青木淳
企画:後藤桜子(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
新作について掘り下げる展覧会関連プログラム
■ザ・オーケストラの部屋【要申込】
音楽家の演奏とともに近藤亜樹の作品を楽しむミニコンサート。第一弾ではヴァイオリニスト・会田莉凡さんをお招きします。
開催日:3月1日(土)ほか
※出演者・公演日のラインナップや申込は当館ホームページをご覧ください。
申込開始:2月1日(土)10:00
■「叢」ワークショップ&トーク【要申込】
本展に向けた制作過程で近藤に多くの気づきをもたらした「サボテン」。「いい顔してる植物」をコンセプトに活動する「叢」の小田康平さんと近藤が「サボテン」について語ります。「叢」が集めた植物の販売とワークショップも開催。
http://qusamura.com/
開催日:4月27日(日)
会場:ワークショップ室
〈ワークショップ〉
時間:13:00-14:30
ワークショップ講師:小田康平(「叢」代表)
定員:15名(抽選)
参加費:5,000円
申込期間:2月1日(土)10:00-4月4日(金)18:00
〈トーク〉
時間:15:00-16:00
出演:近藤亜樹、小田康平
定員・料金:50名(予約不要・先着順)・無料
同時開催:高校生ウィーク2025
高校生のための展覧会無料招待企画として 1993年にはじまり、現在では多様な人や価値観に出会う機会を多世代に提供する「高校生ウィーク」。期間中ワークショップ室内に出現する「カフェ」※で、展覧会と連動したワークショップや部活動、読書、裁縫などさまざまなプログラムをどなたでも楽しめます。3月19日(水)には シニアの皆さまとアートをつなぐプログラム「ブリッジカフェ」も開催します。 ※飲物の提供については感染症の状況をみて決定します。
会期:3月8日(土)~ 4月6日(日)
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
料金:展覧会入場料に含まれます