ソール・ライター(Saul Leiter)の写真展が、10月25日(金)から2025年1月13日(月)にかけて東京・虎ノ門のart cruise gallery by Baycrew’sで開催される。
レンズを通して発⾒したニューヨークの街中に潜む⾊彩と詩情に満ちた⼩さな断⽚を写し取り、その⼤半を世に知らせぬままこの世を去ったソール・ライター。23歳だった1946年にピッツバーグからニューヨークに移り住み、ファッションフォトグラファーとして活躍しながらも、50代で表舞台から完全に姿を消して以降は、⾃宅周辺からほとんど離れることなく、⾃らの美意識に淡々と従って⽣きていたが、ドイツのシュタイデル社が2006年に刊行した写真集『Early Color』により、カラー写真のパイオニアとして再び光の当たる世界へ引きずり出された。その後、ドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』の公開などもあり、2013年の死後も評価は高まり続け、2014年にはソール・ライター財団が創設。未整理となっていた大量のカラーポジのアーカイブ化が進められた。
同展では、没後に発掘されたポジをソール・ライター財団監修のもと、新たにプリントした44点が日本で初めて展示される。「写真はしばしば重要な瞬間をとらえるものとして扱われるが、本当に写真がとらえているのは、終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ」と語っていたライターの生み出した色彩と世界観を体験できる機会となっている。
『Saul Leiter』
会期:10月25日(金)〜2025年1月13日(月)
場所:東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワ ー3F
SELECT by BAYCREW’S 内 art cruise gallery by Baycrew’s