10月4日(金)に公開される空音央(そら ねお)による映画『HAPPYEND』の30秒予告とビジュアルが解禁された。
短編映画『The Chicken』、コンサートドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』を手がけた空音央にとって、初の長編劇映画となる同作。幼馴染で大親友の高校生・ユウタとコウが高校卒業と進学を控える中、自分たちが夜の学校で起こしたいたずらをきっかけに、学校に四六時中生徒を監視するAIシステムが導入される騒ぎにまで発展してしまう。リアリティのある近未来がユーモラスかつシニカルに表現されると同時に、少しずつ変化していく2人の友情の揺れ動きや葛藤、自分自身への向き合い方を描いた青春映画となっている。
ユウタは栗原颯人、コウは日高由起刀が演じ、ともに同作がスクリーンデビューとなる。また2人と仲の良い同級生役を林裕太、シナ・ペン、ARAZI、人一倍正義感が強くコウと関わるようになる同級生・フミ役を祷キララ、ユウタとコウたちの担任・岡田役を中島歩が務める。さらに、校長秘書・平を矢作マサル、ユウタの母を渡辺真起子、コウの母をレゲエシンガーのPUSHIM、長井校長を佐野史郎が演じている。
解禁された30秒予告は、学校の中庭で黄色い車がまっすぐにそびえ立ち、それを生徒たちが囲んでいる異様なシーンから始まる。その光景を見て、ニヤニヤ笑うユウタとどこか戸惑った表情のコウ。この出来事がきっかけで2人の物語が大きく動き出す。仲間たちと共に、夜に忍び込んだ音楽室で遊んでいる様子から一転、「現実をみろよ!」「うるせえよ!」と叫ぶ声など2人の関係性の変化を匂わせるような場面が独特なサウンドと共に散りばめられている。
ビジュアルはユウタとコウが歩道橋の上で向かい合っている一枚絵が印象的な仕上がりに。舞台は決して遠くない「XX年後の未来」だが、どこか懐かしさも感じられる雰囲気を醸し出している。「世界は変わっていくんだよ」というコピーや、一方は学生服、もう一方は私服を着ている様子が二人のすれ違いを予期させる。
なお、同作は8月28日(水)から開催される『第81回ヴェネツィア国際映画祭』で、オリゾンティ・コンペティション部門に正式出品が決定。日本映画唯一のコンペティション部門での選出となっている。
『HAPPYEND』
栗原颯人 日高由起刀
林裕太 シナ・ペン ARAZI 祷キララ
中島歩 矢作マサル PUSHIM 渡辺真起子/佐野史郎
監督・脚本:空 音央
撮影:ビル・キルスタイン 美術:安宅紀史
プロデューサー:アルバート・トーレン、増渕愛子、エリック・ニアリ、アレックス・ロー、アンソニー・チェン
製作・制作: ZAKKUBALAN、シネリック・クリエイティブ、Cinema Inutile
配給:ビターズ・エンド
日本・アメリカ/2024/カラー/DCP/113分/5.1ch/1.85:1
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10月4日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開